一眼レフ(α7III【ILCE7-M3】)で撮影する時に撮影結果を大きな画面で確認したい場合って多いですよね。
カメラについている液晶画面だと小さくて、あとで確認した時に「ピントがズレてて撮り直さなくてはならない・・・」なんて事も多いです。
最近では専用モニターも多く出ていますが、手持ちのiPadでモニターできれば、モニター性能も高い上に余計な出費もなくて効率も良いですよね。
この記事では、そんな願いを叶えるSONY用のサードパーティ・アプリ「monitor+」を使って、SONYのカメラα7シリーズ(α7III)での撮影画面や撮影結果をiPadやiPhone他で表示しながら撮影する方法を紹介します。
α7III【ILCE7-M3】ユーザーさんでiPad(USB-C搭載モデル)、もしくはiPhone(USB-C搭載モデル)またはAndoidタブレット/スマホ(USB-C搭載モデル)を使っていて外部モニター出力をしたいと思っている方に最適です!
目 次
セットアップ方法全体像
色々と試した結果、僕がもっとも撮影しやすいな・・・とたどり着いたのが「monitor+」というアプリを使ってiPadでモニターしながら撮影するという方法でした。
なので、この記事ではその方法を中心に紹介していきます。
セットアップの流れとしては以下の様になります。
iPadへアプリ「monitor+」をインストールする。
USB Type-Cケーブルでα7IIIとiPadを繋ぐ
monitor+を起動してカメラ(α7III)を認識させる
撮影しやすい様に三脚などの機材をセットアップ
思う存分撮影しましょう。
以上が大まかなセットアップ作業となります。
アプリ・インストール
アプリは「monitor+」を使います。
▼アプリ
サクッとインストールしましょう。
インストール後のセットアップも特に難しいことはなくて簡単です。
必要な機材セットアップ
アプリがインストールできたら機材のセットアップです。
カメラとiPadとケーブルがあれば基本的にOKですが、撮影するときは三脚にセットした方が撮影がはかどりますので、はかどるセットアップを紹介します。
最低限必要な機材
必要な機材はもちろんカメラとモニター用のiPad(タブレット/スマホ)と長めのUSB Type-Cケーブルとなります。
- カメラ(α7III【ILCE7-M3】)
- iPadまたはiPhoneまたはAndroidタブレット/スマホ(USB Type-C端子搭載のもの)
- 長めのUSB Type-Cケーブル
画面表示が美しいiPadがおすすめですね。
USB Type-Cケーブルはできれば50cm〜1Mくらいの長さがあると色々と使い勝手が良いので長めの品質の高いケーブルとおすすめします。僕が使っているのは以下のケーブルです。
コレだけでもモニター・システムは組めますが、やはり撮影作業をやりやすくするためにその他にも機材が必要です。
あると便利な機材
あとは撮影に便利なセットアップとなります。
- 三脚
- タブレットホルダー(スマホホルダー)
- 拡張用アーム
これらを組み合わせて必要に応じた環境を構築すると良いですね。
僕がメインで使っている機材を紹介します。
まずは、三脚ですね。
続いてタブレットホルダー
拡張用のアームですね。
セットアップ
さっそくこれらの機材を組んでみました。
カメラをONにして、iPadでmonitor+を起動します。
接続画面が出てくるのでα7III【ILCE7-M3】を選ぶとカメラが認識されてモニター画面が表示されます。
いかがでしょうか?
それっぽくなって良いですよね。
圧倒的に見やすいですね。
解像度が高くて画面も大きいiPadで見るとカメラの液晶で見るのとは段違いですね。
わずかなピンボケや余計なものが映り込んだりとかの凡ミスを未然に防げる様になるのは大変ありがたいですね。
タブレットの固定にはUlanzi U-Pad IIIを使いましたが、かなりしっかりとホールドしてくれていますので安定的にモニターできて撮影がはかどりますね。
三脚もULANZIさんのUlanzi TT09 VideoGoを使っています。こちらも軽量なのに多機能&拡張性があってしっかりホールドしてくれる頼もしい相棒です。
スマホでも可能
同様のことがスマホでも可能です。
僕のiPhoneはインターフェイスがまだLightningなので使えませんが、以前使用していたAndroid端末を再利用しました。
スマホの固定にはUlanzi ST-27を使いました。
かなりしっかりと固定できてかつ拡張性があるので、とても頼りになるスマホホルダーです。
手持ちで動画撮影したい時なんかはスマホをモニター化するスタイルが良いですね。
手軽に撮影しながらモニターでの確認が同時にできるので安心感が違います。
monitor+の使い方
monitor+の操作は基本的に難しくありません。
直感的に使えるようにインターフェイスがつくられていますので、撮影をされている方であればすぐに使えるようになるでしょう。
monitor+を起動してカメラとつながると、シャッターはもちろんのことISOや絞りやシャッタースピード、などもiPad側で変更できます。
その他にもiPad側でできる設定項目はたくさんあって、有料版に切り替えるとさらに多くの機能がアンロックされるようですね。
ただ、無料版でも十分な機能が利用できます。
物撮り
さっそく物撮りしてみました。
「いや〜・・・快適そのものですね。」サクサクと撮影が捗ります。
やはり大きなモニターで見るのは圧倒的に撮影がしやすいです。
撮影で一番ダルいのが、せっかく撮った写真がピンボケや余計なものが映ってたりとかで撮り直さないといけない・・・って時です。
それが再現できる撮影なら良いのですが、再現できない場合なんかはもう最悪です。
自然光を使った撮影の場合なんかは特に「太陽」の挙動に依存する場合が多いので再撮影も大変ですよね。
なので、その時にしっかりと撮るという事が最も重要になります。
大きなモニターで確認しながら撮影する事で、確実な撮影ができる様になりますので撮影精度は抜群に上がります。
Imaging Edgeとmonitor+の比較
ご存知の方も多いと思いますが、SONYのαシリーズには専用のソフトウェア「Imaging Edge」があります。
僕も何度も使った事があるのですが、正直使い勝手が悪くてイマイチでした。
MacとのUSB Type-C有線接続であればそこそこ使えるのですが、スマホ・タブレットの場合はWiFi接続しかありません。
しかも接続が不安定で表示が止まったりカクカクしたりとトラブルが多くて使い物になりませんでした。
今回紹介しているmonitor+と比較するとmonitor+でのUSB Type-C接続の方が圧倒的に安定していて使いやすかったです。
ただ、天下のSONYさんなので、この辺はもっと使いやすく作り直してくれることと信じているのですが、しばらく待つしかなさそうですね。
専用モニターとの比較
撮影用のモニターの専用機との比較ですが、僕は専用機を持っていませんのでスペック上の比較しかできません。
いわゆる1万円台の専用モニターのスペックと僕の使っているiPad Air第4世代とを比較してみました。
▼比較対象はこちら
▼比較表
機種 | iPad Air 第4世代 | Feelworld FW568 V2 |
画面サイズ | 10.5インチ | 6インチ |
画面解像度 | 2224 × 1668 | 1920 × 1080 |
単純に画面サイズと画面解像度の比較になりますが、iPad Airの方が画面サイズも大きくて解像度も少し上回っていますね。
モニター専用機は専用機の良いところが他にもあるので単純に比較できない部分も多いのですが、画面だけで考えると遜色ない性能で表示できそうです。
何より、もともとタブレットやスマホを持ってれば経済的な節約になるので、使えるものは使いたいですよね。
まとめ
「撮影時にiPadをモニターとして使いたい」という欲望からいろいろと試して、辿り着いたのが「α7IIIとiPadとMonitor+を使った仕組み」でした。
結果的には大満足ですっかりこの撮影方法のトリコになっています。
「日常的に使っていたiPadをなんとか撮影でも使いたい」とずっと考えていたので実現して嬉しいです。
iPadが撮影でも使えるのは一石二鳥にも三鳥にもなってめちゃめちゃありがたいんですよね。
専用機も良いですが、大きくて美しい画面を持ったiPadやiPhoneが使えるのは素直に嬉しいです。
僕のようにiPhoneがライトニング端子の場合は、使わなくなって眠らせてるUSB Type-C端子搭載のAndoroidなんかを再利用するとお得感があります。
「撮影に大きめのモニターがほしい!」「手持ちのiPadやAndroidを活かして撮影にも使いたい!」と思ってる方は是非お試し下さい。