ランニングやジム・エクササイズ等の運動時にApple AirPodsをはじめとするカナル型のイヤホンを使われてる方は多いでしょう。
しかし、カナル型のイヤホンをずっとつけているのは耳にも負担がかかるし、ノイキャン機能があるとは言え、環境音が聞きづらかったり、会話が若干しづらかったりします。
Oladance OWS Sportsはそんな負担のかかってる耳を解放してくれて、しかも自然な環境音を聞きながら、さらに良い音で音楽を聴かせてくれる、そして運動していても外れないという欲深い願いを叶えてくれるオープンイヤー・イヤホンです。
オープンイヤー・タイプなので耳にかける方式で耳穴には触れません。いかに耳が楽か?は実際に使ってみて、よく分かりました。
この記事ではOladance OWS Sportsを2週間以上じっくりと使った実体験を元にレビュー記事を書いています。
ぜひ最後まで読んでみて下さい。
目 次
Oladance OWS Sportsのメリット・デメリット
- 耳穴を塞がない(耳の負担が極端に少ない)
- 環境音を自然に聴く事ができる
- 運動時にも外れない
- 会話も自然にできる
- 解像度の高い高品質サウンド
- 最大15時間のバッテリー持ち
- Hi-rezコーデックaptX-HD搭載
- 低音を特に求めている人には向いてない
- 本体は大きめ(収納性は弱い)
このレビューはメーカーさんに製品をご提供頂き、Studio Kamix(スタジオ・カミックス)の「メーカーさんに忖度しない」レビュー・ポリシーにご同意いただいて制作しております。m(>o<)m
Oladance OWS Sportsの開封
それでは開封していきましょう。
パッケージは白を基調にしたベーシックなデザインですね。
パッケージの上部にはループがついていてこだわりを感じさせます。
外箱を取るとかなりしっかりとした内箱が現れます。
「oladance(オーラダンス)」のロゴがエンボス加工されてます。
内箱を開けると専用ケースが現れます。
付属品
付属品はそれほど多くありません。
・専用ケース
・専用充電ケーブル
・マニュアル
シンプルな構成です。
専用ケース
専用ケースはなかなかユニークで所有欲をくすぐります。
専用ケースはフェルト系の素材で覆われていて、大きな卵の様な丸い形です。
手触りが良くて品質へのこだわりが伝わってきます。
大きめの卵型ケースですね。
ジッパーについているプルタブの紐ループもおしゃれですね。
しかもジッパーは止水ジッパーが採用されてました。
水の侵入を防いでくれる優れものですね。
専用ケースにもこだわりが詰まっています。イヤホン本体のつくりにも期待できますね。
中を開けると本体が現れます。
内蓋を開けると専用充電ケーブルが現れます。
専用充電ケーブル
専用充電ケーブルは給電側がUSB Type-Aで、本体接続部はマグネット式になっています。
本体の充電ポートに近づけると、マグネットでカチッとくっついてくれるので安心ですね。
Oladance OWS Sportsの見た目
Oladance OWS Sports本体を見ていきます。
▼上から見たOladance OWS Sports
▼反対側
▼側面からみたところ
重さはなんと「27g」でした。
軽いですね〜、驚きました。
▼音が出るドライバーユニットなどがはいった部分
▼音の出るドライバー部分
▼磁石式充電ポート
▼右耳側の操作インターフェイス
電源と音量+がセットになったボタンと音量ーボタンの二つが並んでいます。
▼左耳側の操作インターフェイス
左側はボタンが一つだけで色々と機能が割り当てられます。
▼マイク部分
▼真正面からの姿
グレーとシルバーのコンビネーションが洗練されています。
アクセントの黄色のラインがカッコ良いです。
▼裏返した状態
全体的に丸みを帯びたデザインが印象的ですね。
Oladance OWS Sportsの使い方・セッティング
使い方は至って簡単です。
本体を起動してスマホでBluetoothペアリングするだけ
起動ボタンを長押しして起動。
スマホの「設定」→「Bluetooth」→「OWS Sports」を選ぶだけ
以上でスマホとは繋がって音が再生されます。
あとは、音楽を好きなアプリで再生すれば音楽を聴くことが出来ます。
ファームウェアのアップデートやボタンの機能割り当てなども専用アプリから行えます。
Oladance OWS Sportsの音質・サウンドクオリティ
実際にしばらくの間「Oladance OWS Sports」を使ってみました。
ファーストインプレッションとしては最初の起動音「ジャラリラ〜ン♪」的な音に驚くことになります。
Oladance OWS Sportsはオープンイヤーイヤホンなので、耳の開放感がありつつ、環境音は当然ながらバリバリに聞こえてくる中にも関わらず、そこに聴こえてくる起動音のクオリティに最初は驚きます。
「おっと、これは?」と言われるまでもなく期待が高まります。
音楽をかけてみると「ほほぉ〜っ」と笑みがこぼれるサウンドが拡がります。
とてもではないけど、オープンイヤーとは思えないサウンドです。
くわしいサウンド品質
20時間以上Oladance OWS Sportsのサウンドを聴いてみたのですが、総合的にオープンイヤーであり環境音と混ざって聴こえる前提では素晴らしい音質と言えます。
高い音も低い音も全てがきちんと聴こえてバランスも良く、尚且つ解像度も高い。
サウンドの細かいところまでよく聴こえます。
そして、従来のオープンイヤー・イヤホンの「シャカシャカ」という中高音中心のサウンドとは完全に一線を画していて比べるべきではないかな・・・と思えるくらいの差があります。
低音について
なので、ついついカナル型イヤホンと比較したくなるのですが、比較的良い音を出すカナル型イヤホンと比較すると、どうしても低音域で差が出てしまいます。
これは、オープンイヤーの宿命なので仕方がないと思いますが「迫力のある重低音」を期待するとお門違いになるでしょう。
ただ、低音の音の輪郭はしっかりと表現されていて個人的に重低音好きでもないので低音が物足りないと感じることはありませんでした。
中高音について
中高音はとてもよく出ていて解像度も高くて聴きやすいです。
ペチャンコに潰れた様な残念な音になりがちなエレキギターの歪んだ音なども、心地よく膨らませて再現してくれているのは大したものだな・・・と驚きました。
環境音との融合
Oladance OWS Sportsはオープンイヤーなので、耳穴は全く塞ぎません。
なので、外音(まわりの環境音)はイヤホンをしてない状態と同じく全て聞こえます。
そこに、Oladance OWS Sportsから流れるサウンドが混ざっていく感じですね。
なので、Oladance OWS Sportsをつけて4割くらいの音量で音楽を流しながら会話をしても普通に会話ができます。
7〜8割くらいまで音量を上げるとさすがに会話はしづらくなります。
とにかく、人の声を含む環境音とOladance OWS Sportsから流れるサウンドの融和が自然で、とても心地よいですね。
後述しますが、ランニングや散歩の際にも車の音や自転車、歩行者なんかの音もしっかりと聞こえるので安全ですね。(音量上げすぎると環境音が聞こえにくいので注意が必要)
ドライバー・ユニット
少し専門的な話になりますが、イヤホンの音を出す心臓部である「ドライバーユニット」がOladance OWS Sportsは圧倒的に大きいです。
通常のイヤホンであればドライバーの大きさはせいぜい直径が「5mm前後」のところOladance OWS Sportsは超大型「23mm×10mmドライバー」面積比だと5mmのドライバーの「約9倍」の大きさを誇ります。
耳穴を塞がない「オープンイヤー方式」でもこれだけの音質を実現できているのは、この大型ドライバーユニットによるところが大きいでしょう。
Bluetoothコーデック
Oladance OWS Sportsが搭載しているBluetoothコーデックは業界標準仕様の「SBC」にくわえ、Android端末で採用されている遅延の少ない「aptX」を搭載。
さらにその上位互換であり、ハイレゾ領域の「aptX-HD」に対応しています。
僕はHi-rez(ハイレゾ)に未対応のiPhoneで試したので、残念ながらHi-rez(ハイレゾ)体験はできてません。
Oladance OWS Sportsの着け心地・装着感
Oladance OWS Sportsをしばらく使ってみた着け心地についてレビューしていきます。
まずは、普段使いでOladance OWS Sportsを使用した場合ですが、とても「楽」です。
耳と耳穴にかかる負担が圧倒的に少ないので長時間つけていても気になりません。
耳の上部に載せるタイプなので、ちょうどメガネに似ていますが、感覚としてはメガネよりも気にならない感じですね。
装着感はとても快適です。
ランニングでの使用
僕は市民ランナーなので毎日のランニングでもOladance OWS Sportsを使い込んでみました。
Oladance OWS Sportsはランニングとの相性も良いです。
2週間以上使い込みましたが走っていて一度も落ちることもなく、ズレることすらありませんでした。
すごい安定感ですね。
やはり後ろで繋がる構造が圧倒的な安定感をもたらしてくれています。
今までいろんなイヤホンを使ってきましたが、カナルタイプは走っていて何度も落としました。
危うく側溝に落としそうになったりとか、見失って焦ったりとか、何度となくありましたが、Oladance OWS Sportsはそういう心配は無用ですね。
そして、なんと言っても環境音が自然に聞こえる事でしょう。
ランニングしているとやはり周りの音が聞こえていないと危険な場合が多々あります。
Oladance OWS Sportsは自然に環境音を聞くことができるので安全性が高いです。
ランニングやウォーキング、お散歩のお供にはもってこいのイヤホンですね。
さらに、ジムのエクササイズなどでも試してみましたが、ジムのマシンを利用したり、寝転がったりしても、ジャンプ運動などをしても外れることはありませんでした。
「Sports」と名前についているだけあって運動には強いですね。
音漏れ
Oladance OWS Sportsはオープンイヤー・イヤホンなので、音漏れが気になります。
試しに音漏れ状態を確認してみました。
環境にもよりますが、屋内で3割〜4割程度の音量だと、近くにいても聞こえない程度でした。
さすがに、マックスになるとシャカシャカと音漏れします。
基本的にドライバー部分が自分の耳穴にむけられているので小さい音ならば周りには聞こえないと捉えて良さそうです。
満員電車の車内とかだと、相手が近いので控えめにした方が良さそうね。
Oladance OWS Sportsの操作性
Oladance OWS Sportsは基本的に3つのボタンで操作します。
右側に2つのボタン、左側に1つのボタンですね。
右の前側が電源ボタンになりますので、起動時はこのボタンを「長押し」します。
起動後はこのボタンが「音量UP」で隣のボタンが「音量DOWN」となります。
左側のボタンはカスタムボタンになっていて「1タップ」「2タップ」「3タップ」にそれぞれ機能を割り当てられます。
▼アプリの割り当て画面
ボタンは3つだけで簡単操作なので覚えやすいですね。
電話がかかってきた場合もカスタムボタンで対応できる様になっています。
▼通話時の設定画面
カスタムボタンのアクションは専用アプリで好きなアクションに設定できます。
専用アプリ
Oladance OWS Sportsは専用アプリがありますので、スマホにアプリを入れましょう。
▼専用アプリ
- ファームウェア・アップデート
- イコライジング
- カスタムボタン機能割り当て
- 他
イコライジング
イコライジング機能で音質をプリセットから選べるのと、自分の好みにカスタマイズする事もできます。
周波数帯は限られていますが、そこそこ変化を出せるので自分の好みカスタマイズすることをおすすめします。
ちなみに僕は以下の様なカスタマイズをして使っています。
▼好みのカスタマイズ
好みの音にカスタマイズできるのはめちゃくちゃ快適ですね。
ファームウェア・アップデート
Oladance OWS Sportsはこまめにファームウェア・アップデートがあるようなので、専用アプリで時々チェックしてアップデートしていきたいですね。
▼アップデート画面
アップデートによりバグフィックスはもちろん、機能や音質の向上に期待できます。
▼アプリのメイン画面
Oladance OWS Sports通話機能
Oladance OWS Sportsは通話機能を搭載しています。
電話がかかってきたら「左のボタン」を押す事で通話が始まります。
通話してみた感じ、全く問題はなくクリアな通話ができました。
マイクもしっかりとこちらの声を拾ってくれている様で何の支障もなく、通話機能は優秀でした。
Oladance OWS Sportsのスペック・仕様
Oladance OWS Sportsのスペックをまとめました。
イヤホン本体サイズ | 約 103mm(幅) × 132mm(奥行き) × 34mm(高さ) |
本体重さ | 約27g |
素材 | セラミックスキン・形状記憶チタンワイヤー |
カラー | 4色(グレー・シルバー・イエロー・ピンク) |
ドライバー | 23mm × 10 mm ダイナミック型 |
オーディオコーデック | SBC/aptX/aptX-HD |
Bluetoothバージョン | 5.1 |
対応プロファイル | A2DP/HFP/AVRCP |
充電コネクタ | 専用マグネットコネクタ |
バッテリー容量 | 150mAh |
インピーダンス | 22Ω |
通信距離 | >10M |
充電時間 | 2時間 |
最大持続時間 | 15時間 |
防水防塵性能 | IPX8 |
生産国 | 中国 |
防水
Oladance OWS Sportsの防水性能は「IPX8」なので、防水等級では最も高い部類に入ります。
ランニングの時に使用していて雨に濡れたり、汗がかかったりという事がありました。
水分がダイレクトに音の出るドライバー部分を覆うと、当然音が出なくなりますが、振って水分を飛ばしたり、布で拭いてやれば問題なく音が復帰して使う事ができました。
さすがは防水最高等級「IPX8」ですね!
▼初心者でもわかる防水等級についての記事
防水/防塵規格「IPXとは?」〜初心者にも分かる!簡単な覚え方!バッテリー性能
最大15時間駆動するバッテリーを備えています。
また、たった15分の充電で5時間の駆動を実現するので、パッと使いたい時にも10分程度充電すれば数時間は使えるので助かりますね。
▼充電中の様子
メーカー
OladanceはDANCING TECHNOLOGY(ダンシング・テクノロジー)さんの製品です。
DANCING TECHNOLOGY(ダンシング・テクノロジー)さんは2019年に香港で設立された企業で、Oladanceの製品は2021年末に米国のクラウドファンディングにて成功し、日本にはMakuakeで初上陸を果たしています。
DANCING TECHNOLOGYさんが目指す未来
「テクノロジーを通じてイヤホン従来の問題(装着時の不快感など)を解消し、より高音質で快適な音楽体験の提供を目指す」
というのがDANCING TECHNOLOGYさんの目指す未来の様です。確かにOladanceの製品を見ていると、まさにこの未来を象徴している事が伺えますね。
Oladanceはどこで作(生産)られている?
Oladanceは「中国広東省」の工場で生産されているようです。
同工場はオーディオ製品の構造設計や音響効果の最適化など多数の技術を有し、製品開発から生産に至るまで
各工程を厳格に管理することで高い製品品質を維持しているそうです。
よくある質問Q&A
Oladance OWS Sportsに関するよくある質問をまとめました。
- アプリなしでも使えますか?
- アプリなしでも使えます。ただ、ファームウェアのアップデートやイコライジング、ボタンの機能割り当てなどはアプリが必要になりますので、アプリは使った方が良いですね。
- 装着していて外れる事、落とすことはないですか?
- 歩いたり、走ったりで外れる事はまずありません。また、ジムでの運動や寝っ転がったりジャンプしたりといった運動でも、よほどの事がないと外れそうにないです。
- オープンイヤーだから音漏れはしますか?
- 音量によっては音漏れします。マックスだと確実に周囲にシャカシャカと音漏れします。3〜4割程度の音量であればよほど近寄らないと聞こえない程度です。
まとめ
Oladance OWS Sportsをしばらく使っていたある日、充電を切らしたので以前に使っていたカナル型のノイキャンイヤホンでランニングに出かけました。
久しぶりにカナル型のノイキャンイヤホンをつけてみると、Oladance OWS Sportsの耳への負担のなさと自然な環境音が聴こえるという事の良さを実感する事ができました。
「こんなにも違うものなのか・・・」と面食らってしまった。
この製品のもっとも良いところは「耳に負担をかけずに環境音も聞きながら、良い音で音楽を楽しむ」というなんとも欲張りな欲求を満たしているところだ。
ノイキャン・カナル型イヤホンに慣れると、それが普通になっていたけれどOladance OWS Sportsで解放された感覚を味わうと戻れないですね。
おまけにランニングやジムでのエクササイズにも使えるとなると手放せないパートナーとなりそうです。
ランニングやジム・エキササイズでイヤホンを使っている方は多いと思いますが、そういった方には是非試してもらいたい製品ですね。