こんにちは、
アマチュア・ミュージシャンであり、
DTM・録音・ミキシングも大好き。
スタジオ・カミックス管理人のカーミー@StudioKamixです。
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この記事ではイヤホンの仕様・性能などで
よく耳にする「ドライバー・ユニット」について
初心者の方向けに解説しています。
イヤホンは使うけど、
「ドライバー・ユニット」って何の事なのか?
さっぱり分からん・・・。
以前の僕もそうでした。
この記事を最後まで読んでいただくと
イヤホンの「ドライバー・ユニット」の役割や
イヤホンを選ぶ際の「ドライバー・ユニット」の捉え方などが理解できて
イヤホンを見る目が変わります。
この記事は、あくまで初心者向けなので、中・上級者の方には物足りない内容かもしれません。ご注意下さい。
目 次
【結論】ドライバー・ユニットとは?
「ドライバー・ユニット」とは
「イヤホンの中で実際の音を作り出す装置」です。
ケーブルを通ってきた音の信号、
或いはワイヤレスで飛んできた音のデータを
僕たちの耳に聴こえる「音」に再現する装置が
ドライバー・ユニットですね。
つまり「音が生まれる心臓部」
と捉えて良いでしょう。
イヤホン本体に届いた音(信号やデータ)を
(有線・無線いずれにしても)
イヤホンの内部で音として再現する装置が
「ドライバー・ユニット」なので
イヤホンの中での重要性が分かってもらえるはず。
ドライバー・ユニット4つのタイプ
ドライバー・ユニットは大きく分けて
4つのタイプがあります。
- 「ダイナミック型」
- 「バランスド・アーマチェア(BA型)」
- 「ハイブリッド型」
- 「コンデンサー型」
それぞれ「音の得意分野」があるのと
「値段」と「大きさ」「複雑さ」に差異があります。
4つも種類があるなんて・・・難しそうって
腰が引けそうですが、
実は、簡単に把握できますよ。
以下のポイントを押さえてみて下さい。
ドライバー・ユニットの種類を把握する簡単なポイント
【1】大半を占める2タイプ
基本的に
低音に強くシンプルな構造の「ダイナミック型」と
高音に強くて少し複雑な構造の「バランスド・アーマチェア型」の
2タイプが大半を占めています。
いわば、ドライバー・ユニット界の二大巨塔ですね。
【2】その他の2タイプ
「ハイブリッド型」は文字通りこの二つのドライバー・ユニットの
両方を備えた良いトコどりタイプです。
そして、最後の「コンデンサー型」は
唯一特殊なタイプで
繊細な音が出る代わりにアンプが必要不可欠なので
採用しているイヤホンも非常に少ないです。
レアなタイプと捉えて良さそうですね。
【3】ポイントまとめ
つまり、
「ダイナミック型」と「バランスド・アーマチェア型」
の二大巨頭。
そして、その二つの良いトコどりをした「ハイブリッド型」
最後に、あまり採用されていない
レアな「コンデンサー型」
と把握するとあっさりと覚えられます。
いかがですか?
こうして抑えてもらうと簡単にイヤホン・ドライバー・ユニットの
種類の全貌がつかめると思います。
それでは続いて、
それぞれのタイプをもう少しだけ掘り下げておきましょう。
「ダイナミック型」
構造が「単純」で「低価格」なドライバー・ユニットです。
低価格ゆえに低価格帯のイヤホン・ヘッドホンに採用されている傾向が強いです。
音域としては「低音に強い」そして「高音が苦手」と云う傾向ですね。
いずれにしてもメーカーさんの作り込みによって変わってきますが、
「安くて構造が単純で低音に強い」
と云うのがポイントですね。
EDM系などのラウドな低音の音楽を好む方には良いですね。
「バランスド・アーマチェア(BA型)」
ダイナミック型に反して、「高音に強い」が特徴です。
そして、構造的に「小型化可能」なのでカナル型イヤホンに多く採用されています。
小型化に特化したイヤホンなどはこのタイプを積んでいるでしょう。
ダイナミック型と違って構造は「複雑」です。
マルチドライバーといったたくさんのドライバーを搭載するタイプのイヤホン・ヘッドホンに搭載されるケースが多いですね。
価格帯としては「ミドルからハイエンド」に採用されているみたいです。
「ハイブリッド型」
「ダイナミック型」と「バランスドアーマチェア型(BA型)」を
それぞれ一機以上搭載しているタイプです。
両方を搭載することになるのでコストがかかるのが特徴ですね。
それから当然ですが、
イヤホン内での場所をとるコトと、
低価格帯では採用できないコトが特徴ですね。
ミドル以上の価格帯での採用になると思われます。
「コンデンサー型」
最も広い周波数帯域と高い再現性を誇るタイプがこちら。
他のドライバーとは異なって
磁気を利用せず帯電した板を振動させる事で
音を増幅する仕組みをとっています。
軽量化は可能ですが、
「電圧」をつかうため強力な「アンプが必要不可欠」
そして、「大音量が苦手」と云う特徴を持ちます。
独自性が強いのとアンプが必要不可欠なため、
採用イヤホン・ヘッドホンは極めて少ないですね。
イヤホン・ドライバー・ユニットまとめ表
「ドライバー・ユニット」の特性をかんたんな表にまとめてみました。
製品によっては下記の表の限りではない製品も多いと思います。
あくまで全般的な印象をまとめていますので参考としてご覧ください。
ダイナミック | BA | ハイブリッド | コンデンサー | |
搭載製品 の価格 |
低い | やや高い | 高い | 高い |
低音域 | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
高音域 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
構造 | 単純 | 複雑 | 複雑 | 単純 |
サイズ | 大きい | 小さい | 混合 | 大きい |
再現性 | 低い | 高い | 高い | 高い |
イヤホン・ドライバー・ユニットまとめ
「ドライバー・ユニット」の全体像がつかめたでしょうか?
僕自身もドライバー・ユニットに関して
ぼんやりしたイメージしか持っていなかったのですが、
しっかりと把握しておくと
「このイヤホンはドライバーはなんなんだろう?」とか
「ドライバーをたくさん搭載しているイヤホンってどういうコトなの?」
って云う様なコトが少しは理解できる様になって
イヤホン・ヘッドホンのスペックを見るのが楽しくなりました。
ぜひ、「ドライバー・ユニット」の全体像をつかんで
サウンド・ライフをより豊かにして下さい。