こんにちは、
スタジオ・カミックス管理人のカーミー@StudioKamixです。
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この記事はカメラと本体が無線接続でセパレートになる
とっても変わったカメラ「Feiyu Pocket 3」のレビュー記事です。
ありそうでなかった本体とカメラ部分が別々になっているという
斬新なカメラですね。
前身であるFeiyu Pocket 2Sもかなり斬新なカメラでしたが、
Feiyu Pocket 2Sの特徴でもあったカメラと本体をつなぐケーブルをなくす
という進化を遂げたFeiyu Pocket 3は
めちゃくちゃ守備範囲の広い画期的なカメラでした。
みっちり使ってみたのでたっぷりレビューしていきます。
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目 次
Feiyu Pocket 3メリット・デメリット
まずはメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット
- カメラ部が独立可能
- さまざまな撮影が可能
- SONY製の優秀なセンサー
- F2.0の広角レンズ搭載
- 高性能ジンバル
デメリット
- カメラの通信は10M内
- 防水ではない
- –
- –
- –
かなり意欲的な製品でメリットとなる特徴の多い製品ですね!
Feiyu Pocket 3開封
さっそく開封していきます。
Feiyu Pocket 3はカメラ部分だけでも使うことができるので
カメラ部分とスマートリモコン(リモコン)部分とに分かれてパッケージされています。
それぞれ中身はこんな感じで梱包されています。
ボディカラーの黒いパッケージデザインが
しまっていてカッコ良いですね。
パッケージにもこだわりが見えて期待感が高まります。
付属品
まずはカメラ・パッケージの付属品は以下の通りです。
・カメラヘッド本体
・ミニ三脚
・レンズ保護ケース
・USB Type-C充電ケーブル
・装着ベルト
・専用ポーチ
・取扱説明書
ミニ三脚は大活躍間違いなしなので、
デフォルトで付属してるのはめちゃありがたいです。
カメラ部分の保護ケースもありがたいですね。
カバンの中などに入れるときに保護できるのは安心です。
必要なものを最初から付属品で揃えてくれているのは、めっちゃありがたいですね。
続いて、スマートリモコン(Remote Handle)パッケージの付属品。
・専用ポーチ
・取扱説明書
・USB Type-C充電ケーブル
・ストラップ
二つ合わせると結構な付属品の数になりますが、
充実の装備で気が利いていて助かります。
カメラのレンズ部分を覆うカバーも付属しています。
スポッとカメラを覆ってくれるので持ち運びの際には欠かせません。
カバンに入れて運ぶときなどにレンズを傷つけたりする心配がないので安心ですね。
オプション
オプションでスマホホルダーと自撮り棒です。
スマホホルダーはカメラヘッドと組み合わせて使うのに便利です。
自撮り棒も同じくFeiyu Pocket 3で自撮りする場合に活躍します。
Feiyu Pocket 3見た目
Feiyu Pocket 3の見た目は、とても洗練されていて
コンパクト&クールです。
僕は特にカメラ部分の造形が気に入っています。
無駄のないデザインに高級感あふれる仕上げと手触りは所有欲を満たしてくれます。
何よりコンパクトなのは持ち運びに便利なのと
撮影時にはお手軽この上ないですね。
スマートリモコンはスティック状で握りやすいのも良いです。
GoProなどよりもはるかに扱いやすいですね。
そして今回はカメラ部分が独立しているのは、ワクワクが止まりません。
磁石パーツで鉄素材ならどこへでも取り付けられたり
ミニ三脚でセッティングできたり、
見るからに楽しくカッコ良いデバイスです。
重さはカメラ部が「86g」
スマートリモコンは「76g」です。
二つ合わせても「161g」なので非常に軽いので運用が手軽ですね。
Feiyu Pocket 3使い方・セッティング
使い始めるにはセッティングが必要です。
まずは、カメラとスマートリモコンのドッキングからです。
スマートリモコンの上部がカメラの接続インターフェイスになっています。
カバーを外してUSB Type-Cの部分にスライドしてはめ込みます。
この時、USB Type-Cインターフェイスだけでなく
下部の溝にもカメラを沿わせてはめないといけないので
そこは注意が必要です。
カメラとスマートリモコンをドッキングさせたら
スマートリモコン側の電源オンです。
そうするとカメラとスマートリモコンがお互いを認識し合って
使える様になります。
起動が終わるとスマートリモコン側の液晶モニターに
カメラのプレビューが映されます。
この状態になれば、カメラをスマートリモコンから外して運用できます。
簡単ですよね。
SDカードはカメラ側にスロットがありますので、
必要に応じて起動前に挿しておきましょう。
Feiyu Pocket 3で撮影してみた
いよいよ撮影をしてみました。
色んな撮影方法が取れるのがFeiyu Pocket 3の魅力ですね。
通常撮影
まずはカメラとスマートリモコンがドッキングした状態での
通常撮影ですが、
普通にジンバルカメラとして優秀です。
▼通常撮影した動画
安定していてほとんどブレがありません。
ヘッド分離撮影
続いてヘッドカメラを分離しての撮影です。
ヘッド部分に三脚をつけてグリップにした状態で撮影しています。
▼ヘッドカメラ分離して撮影
安定した状態で撮影できました。
スマートリモコンからパン・チルトさせても快適に操作ができます。
4倍までのズームもスマートリモコンから操作できます。
ただし、カメラとスマートリモコンが離れすぎると接続が切れたりするので注意が必要です。
自動車で撮影
車で撮影をしてみたかったのですが、
車のボディ外側につけるとルール違反になる様なのであきらめました。
Feiyu Pocket 3のカメラには磁石が内蔵されているので
車のどこでも固定できるのでルーフ部分につけたかったのですが残念です。
というわけで、車外はあきらめて
車内にカメラを設置することにしました。
とりいそぎ簡単にミニ三脚で固定しました。
近所を少しドライブしてみましたが、
かなり安定した動画が撮影できました。
▼車内撮影動画
ジンバルがしっかりと効いていて全く振動を感じさせません。
滑っているかの様な錯覚を覚える映像ですね。
車内からの撮影もFeiyu Pocket 3ならはかどりそうです。
スマートリモコンでプレビューも確認できますので
なかなか快適な撮影ができます。
電動バイクで撮影
続いて電動バイクでも試してみました。
ハンドル部分にマウントしてみます。
こんな感じ▼
近所を走行してみました。
▼電動バイクでの撮影動画
撮影に使った電動バイクはノーパンクタイヤのため結構振動があるのですが、
映像は振動を感じさせない結果となっていてジンバルの性能の高さが伺えました。
振動音は入っているものの映像自体は振動していないので
かなりジンバルが効いているのが分かります。
Feiyu Pocket 3の撮影モード
Feiyu SCORP MINIはさまざまな撮影モードを持っていますが、
中でも秀逸なのが「フェイストラック」でした。
フェイストラック
この機能は顔を検知すると、その人物をトラッキングして追いかけます。
カメラが自動で人物を追いかけてくれますので
パン・チルトが自動で行われるのです。
少しだけ使ってみましたが、なかなか優秀な機能でした。
動きながら自撮りをするなどのニーズにはとても良さそうです。
オブジェクトトラック
似た様な機能で、オブジェクトトラックもありました。
こちらは人物ではなく動くものをトラッキングしてくれる機能ですね。
用途次第で色々と使えそうで便利な機能です。
Feiyu Pocket 3オプション撮影
Feiyu Pocket 3のオプションを利用すると
さまざまな撮影方法が実現します。
スマホでモニタリングしながら撮影
オプションのスマホホルダーを使うと
スマホアプリでモニタリングしながらの撮影が可能です。
▼こういうスタイル
この撮影の場合、スマートリモコンは使いません。
カメラとスマホと専用アプリがあれば撮影が可能になります。
大きい画面で撮影結果をモニタリングしたい場合は便利ですね。
自撮りポールで自撮り撮影
オプションの自撮りポールを接続すると
自撮りでの撮影もできる様になります。
▼こういうスタイル
普段自撮りをしないので、
ちょっと短いのかな?と思ったのですが、
全然快適に自撮りできますね。
これは自撮りする方には必須アイテムと言っても
良いくらい快適なオプションです。
専用パーツなので使いやすいし、
短くたたむとコンパクトになりますので持ち運びにも便利です。
▼自撮りっぽい動画も撮ってみた
高い位置からの撮影にも便利そうなので
自撮り意外にも色々と使い道がありそうですね。
Feiyu Pocket 3ジンバル性能
ジンバルの性能はかなり高いです。
GoProとFeiyu Pocket 3を並べて同時に撮影してみました。
どちらも安定している様ですが、
よく見ると走った時などはFeiyu Pocket 3の方が
より安定している様に見えます。
▼比較動画
車やバイクでの走行時でも滑らかな映像となっているのを見る限り、
Feiyu Pocket 3のジンバル性能はかなり「高い」と言えます!
Feiyu Pocket 3画質
続いて画質についてです。
Feiyu Pocket 3のセンサーはSONY製の1/2.3インチセンサーで
1200万画素となっています。
4Kの60fps撮影もできるという事で、
かなり高性能のセンサーを積んでいますね。
撮影結果に関しても申し分ない印象で美しい動画・静止画が撮影できます。
レンズは「F2.0」という事ですので、なかなかの明るいレンズです。
さらに焦点距離は最大16mmと云う事でかなりの広角レンズですね。
このサイズの小型ジンバルカメラのレンズとしてはかなり優秀だと思います。何を撮るにしても物足りないということはなさそうですね!
Feiyu Pocket 3操作性
Feiyu Pocket 3は
「カメラのみでの操作」
「スマートリモコンでの操作」
「アプリでの操作」
といくつかの操作方法があります。
カメラでの操作は電源ボタンとMボタン、シャッターボタンの3つで行います。
こちらはマニュアルで予習が必要ですね。
スマートリモコンでの操作は電源ボタン、ジョイスティック、
シャッターボタンにMボタン、ズームスライダーで行います。
さらに液晶画面を上下左右にフリップすると各種の設定が可能になります。
ちょっと操作系は複雑ですが、一通り触ってみるとすぐに覚えられます。
カメラを独立させて使うときには、カメラとスマートリモコンの距離などによって液晶のプレビューがカクついたりする事があるので、その点は少し気になりました。
タッチ液晶はまずまずの感度でした。
スマホほどの快適さには及びませんが、
慣れればスムーズに操作可能で誤操作もしなくなります。
全般的に操作はしやすく設計されています。
アプリはかなり直感的に操作できる様になっていて
迷うことなく操作できます。
ユーザインターフェイスの作りが良いですね。
Feiyu Pocket 3とFeiyu Pocket 2Sとの比較
僕はFeiyu Pocket 3の前身であるFeiyu Pocket 2Sも使っていたので比較してみました。
とてもよく似たマシンでFeiyu Pocket 3はFeiyu Pocket 2Sの進化系であることがよく分かります。
Feiyu Pocket 2Sを使っていた時に、
「このコードが無くなったらスゴイな・・・・」
と想像していたのが、早くも実現されて驚きました。
二つは液晶部分とカメラ部分がとてもよく似ています。
というか、ほぼ同じデザインですね。
有線と無線でそれぞれ一長一短という感じですね。
Feiyu Pocket 2Sは撮影した後に、
ケーブルを巻き付けるのがややめんどうだったので
ケーブルの煩わしさが無くなったFeiyu Pocket 3はその分画期的ですね。
Feiyu Pocket 3アプリの使い方
Feiyu Pocket 3のカメラはアプリでも使用可能です。
▼専用アプリはこちら
アプリでのカメラ接続方法は以下の通りです。
カメラをWiFiモードにします。「電源ON」→「シャッターボタン長押し」
スマホのWiFiからFeiyu Pocket 3のWiFiを選んで接続する。(WiFiパスワードはカメラの液晶画面に表示されます。)
アプリを起動してFeiyu Pocket 3を選択して「確定」を押す。
これでカメラとスマホアプリが接続されてカメラの映像がスマホにプレビューされます。
最初は接続作業がやや面倒に感じましたが、
慣れるとすぐに接続できるので大して労力は必要ありません。
モーションコントロール
スマホアプリの「モーションコントロール機能」はおすすめです。
この機能は、スマホを動かすと
カメラがスマホの動きに連動して動くという機能です。
これはなかなか変わった機能で面白いですね。
直感的にカメラを動かすことができるのが魅力ですね。
見たい方向へスマホを傾けるとカメラが自動的に連動するので
使っていて楽しいで機能でした。
Feiyu Pocket 3スマホアプリまとめ
スマホアプリを使ったカメラの運用もかなり便利ですね。
スマートリモコンも良いのですが、
スマホの方が画面大きくて見やすいので
こちらはこちらで利便性があります。
用途に応じて両方を使い分けるのが良さそうですね。
Feiyu Pocket 3充電に関して
充電はカメラとスマートリモコンの両方にUSB Type-Cが備わっています。
カメラ部をスマートリモコンに接続した状態で充電すると
両方が同時に充電される様ですね。
バッテリー
バッテリー容量はそれぞれ
カメラの方が「280mAh」、
スマートリモコンの方が「750mAh」です。
カメラヘッド単体で約1時間、
本体スマートリモコンとドッキングして約2時間
バッテリーは持続する様です。
撮影しながらモバイルバッテリーで充電できる
単体だとあまり持続しませんが、
モバイルバッテリーなどから給電しながら撮影できる様なので
電気を供給しさえすればバッテリー切れを心配しなくて良さそうです。
スマートリモコンか?スマホアプリか?
スマートリモコンとスマホアプリの両方で撮影が可能ですが、
どちらもそれぞれ使い方があるので
結論的には両方あった方が良さそうです。
ケースバイケースで使い分けをするのが良さそうですね。
大きな画面で確認したい場合はスマホアプリのが良いです。サッと撮影したい場合なんかはスマートリモコンが良いですね。
Feiyu Pocket 3スペック
スペックをまとめてみました。
サイズ | カメラ 46.5 x 32.6 x 60.3mm スマートリモコン 105.3 x 30.8 x 23.1mm |
ジンバル可動域 | パン軸:−220°~+40° チルト軸:−95°~+50° ロール軸:−45°~+45° |
振動抑制量 | ±0.005° |
最大制御回転速度 | 180°/秒 |
重量 | カメラ 82g スマートリモコン73g |
本体材質 | 航空機用アルミニウム合金、PC |
バッテリー容量 | カメラ 280mAh スマートリモコン 750mAh |
バッテリー充電時間 | 60分 (カメラ本体。1080p@30fps設定時) |
充電時間 | 1.5時間・5V2A(カメラ) |
センサーサイズ | 1/2.3インチ CMOS |
有効画素数 | 1200万画素 |
写真の解像度 | 4000×3000ピクセル |
画角(POV) | 130° |
レンズの明るさ | F2.0 |
焦点距離 | 16mm |
ISO(感度) | 100~3200 |
シャッタースピード | 1/8000 ~ 16秒 |
動画の解像度 | 4K(3840×2160)@60・50・48・30・25・24fps、2.7K(2720×1520)@60・50・48・30・25・24fps、1080P(1920×1080)@120・60・50・48・30・25・24fps |
記録できる動画の最大ビットレート | 4K60fps@120Mbps |
ファイルフォーマット | FAT32またはexFAT |
写真保存形式 | JPG・JPG+DNG |
ビデオフォーマット | MOV、MP4 |
対応するSDカードと形式 | MicroSDカード、最大512GB(U3以上の高速SDカードを推奨) |
オーディオ | 48kHz、AAC |
液晶画面サイズ | 1.3インチ 240×240ピクセル(カメラ) |
Wi-Fi | 2.4GHz、帯域幅:20MHz |
その他の搭載・サポートされてる機能 | パノラマ合成撮影、タイムラプス、スローモーション、モーションタイムラプス |
メーカー
メーカーさんであるFeiyu Techさんは2007年に中国は広西省桂林市に設立されたメーカーさんでジンバルやアクションカメラなどを開発・販売されてます。
ジンバル・メーカーとしては世界的に有名ですね。
ジンバル界の5本の指には余裕で入ってるんじゃないかな?
僕も以前からよく知っていて、ジンバルを検討したコトのある方は一度は聞いたコトがあると思います。
「Feiyu」は中国語で「飛宇」と書くそうです。
意味は「宇宙へ飛べ」
世界中にFeiyuTechの製品が羽ばたくようにという思いを込めた名前なのだそうです。
今回のFeiyu SCORP-Miniもそうですが、業界をリードする製品づくりをしているイノベーティブな文化の企業なのでこれからも活躍してくれそうですね。
よくある質問Q&A
Feiyu Pocket 3に関するよくある質問をまとめてみました。
- カメラ部分だけでも購入できますか?
- 可能です。カメラだけでも運用できます。
- 防水ですか?
- 防水ではありません。オプションで専用防水ケースがあるので、そちらを利用すると防水性能が得られます。
- マイクとスピーカーは内蔵してますか?外付けマイクは使えますか?
- マイクは内蔵されていますが、スピーカーはありません。また、外付けマイクも利用できません。
- カメラとスマートリモコンはどのくらい離れる事ができますか?
- 障害物などにもよりますが、約10M前後です。
まとめ
Feiyu Pocket 3をじっくり使ってみましたが、
今までにない画期的なカメラ製品で非常に面白いです。
さまざまな機能が備わっていて、あらゆる使い方ができます。
アイデア次第で面白い使い方が見つけられそうです。
そして、さまざまな撮影のニーズに対応できるので
使い手次第で可能性が格段に広がるカメラです。
一台あるとあらゆるカメラ・ニーズを満たしてくれそうです。
SONY製のセンサーとレンズを使っているので
画質のクオリティが高い点も素晴らしいですね。
メインでも使えるし、サブとしてはかなり守備範囲の広いカメラになりそうです。
とりあえず、僕は撮影の時は常に持っていきたいと思っています。
Feiyu Pocket 3は現在Makuakeで販売中です。
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