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【書評】星野源〜『よみがえる変態』を読んで正しい変態のあり方に気付いた病上がりの日曜日

Macと星野源の本

病み上がりのベッドで

昨夜原因不明の熱が出たものの

今朝はあっという間に平熱になって何事もなかった様な状態・・・。

年に一回くらいこういうのがあるんだけど・・・一体なんだろう?

それはさておき、コロナではないだろうけどインフルの心配もあるので

体調は悪くないものの、もし家族に何らか伝染してはいけないという事で、

大事をとって息子の部屋に隔離されていて

仕方がないのでベットの上で本を読んだり、ブログを書いたりYoutubeやTwitter見たりして過ごしている。

なので、トイレで読んでいたホシノゲンのエッセイもベッドに持ち込んで読了したのだった。


またしてもやられる・・・。

またやられた・・・・。

ホシノゲンにやられるのはもうこれで何回目なのだろうか?

いい加減に白旗をあげるべきなのだけれど、未だ上げる気にはどうしてもなれない・・・。

(僕がホシノゲンと片仮名で呼び捨てにしている理由はこちら。)

そう、今回も単行本で読ませてもらったけど・・・・・

言いたくないが・・・・・・・

・・・・・・

面白かった・・・・。

今回も敢えてトイレで読むエッセイとして購入させてもらったけれど

最後の方はじっくり読みたくて病み上がりの寝室まで持っていって読んだ次第。

壮絶な闘病生活を描く

今回のエッセイ集は後ろの半分くらいかな・・・?が闘病生活が描かれていた。

その痛みが伝わってくるほど辛そうな闘病生活だったけれど

ホシノゲンは辛い中にもきちんと馬鹿馬鹿しい事をちりばめたりして読者に必要以上の悲壮感を負わせる事をしない。

彼の悪魔の所業のひとつだ(笑)

 

本の前半では相変わらず楽しく軽快な文章が綴られていて、

音楽はもちろん漫画やアニメ、映画の事や役者仕事の事、

エロビデオの事など、様々な事柄について独特の切り口でユーモアたっぷりで最初から最後まで飽きることのない文章が詰まっている。

相変わらず時折、自慰の事を入れてきたりしていて自虐ネタにも余念がない・・・。

結局自慰ネタはこの本だけで何回出てきただろうか?(笑)

しかしこれだけ、明るく真面目に自慰ネタを書いてイメージを損なわないキャラクターが他に居るだろうか?

一方で、泣ける唄を熱唱したりしている。両極端を使い分ける本当に恐ろしい人物だと思う。

書籍化された闘病ブログを思い出す。

今回のエッセイを読んで、かなりまえに読んだ癌闘病ブログを書籍化したモノを思い出した。

当時癌闘病ブログは珍しくて書籍化されて、確か三作くらい目くらいまで続編が出ていたはず。

全部読んだのだけれど、人に差し上げてしまって手元になく・・・・タイトルを忘れてしまった・・・。

ネットで調べても出てこない・・・・なんだったっけ・・・・?あとでもう一度調べてみます・・・・。

確か、主人公は癌で入退院を繰り返しながら雑誌の編集の仕事やなんかをしていて

闘病生活だけで大変なはずなのに、仕事もこなして、それだけでもすごいのに

趣味もかなりしっかり楽しんでいてブログを書いたりガンプラ作ったりしながら

しかも、一人暮らしだったような・・・。(時折家族の方に助けられながら)

彼は余命宣告されていて残された時間も長くはないのに、治療にも果敢に取り組んで副作用での不調なんかはとてつもなく大変そうだった。

読んでいて猫に咬まれて手が腫れて熱が出てかなりブルーな気分に陥った僕なんかは、もしも同じ境遇だったとしたら、あっという間に塞ぎ込んしまうんだろうな・・・としみじみ思ったものだった。

でも、その彼の本を読んでいてすごく惹かれたのは、「毎日をすごく丁寧に一生懸命に生きている」ところだった。

ガンプラを丁寧にコツコツと作り上げる様子や、仕事を丁寧に熱心にしている様子や、

日々の生活をコツコツと几帳面にしている様子はとても楽しそうで読んでいて心地よかった。

彼の本を読んでいて、とても失礼な話かもしれないけれど羨ましいとさえ思った。

癌で余命宣告をされて危機的な状況にも関わらず毎日を楽しく丁寧にコツコツと生きている姿にうたれると共にとても憧れた。

それに比べて自分は現状健康で五体満足なのに彼ほど丁寧に生きられているか?と言われると答えは「NO」だったからだと思う。

なので、ちょっとでも丁寧に日々を生きられる様になりたい!、と思う様になった気がする。

ホシノゲンも彼と共通点があって、日々を丁寧に生きている様子が伺える。

(あら・・・・?いかん!なんかまた真面目良い人モードに入ってきた!)

日々を丁寧に生きているホシノゲン

日々の時間をとても大切にしていて、仕事では妥協せず、ユーモアを忘れず、周りへの気遣いも忘れず

やりたい事とやらなくてはいけない事をコツコツと丁寧に楽しんでこなしている。

大手術をして集中治療室で頭の激痛と闘っていて、性欲なんてどこかへ行ってしまっている時でさえ、

かわいい看護師さんが痛み止めの座薬をお尻の穴に入れるのをなんとか楽しんで興奮しようとしたけど出来なかった・・・・

なんて赤裸々で馬鹿馬鹿しい事を真剣に綴っている。

どんな環境に置かれていても目一杯丁寧に目一杯楽しんで闘っている様子が描かれていて

僕はきっとそういう様子に惹かれているんだろうな・・・・と思った。

正しい変態

タイトルの「よみがえる変態」ってまたけったいなタイトルをつけたな・・・と思ってたけれど

読了後はなるほど変態だなと頷ける(笑)

変態って多分、すごくこだわりの強い人が多いと思うんだけれど

そういう人はおそらくすごく丁寧に日々を生きてるんだと思う。

実は僕も密かに「正しい変態」になりたいと常々思っていて、

音楽や写真やランニングなんかをしながらブログを書いて好きな事をしっかりと細部にまでこだわって掘り下げ、

日々のとりとめもない生活の一部にもこだわって、

「正しい変態」への道を歩んでいきたいとあらためて思った。

そう、ホシノゲンに対する正体不明の嫌悪感は「変態ぶり」で完全に負けているからなのだろうな・・・・。

【書評】星野源〜『よみがえる変態』を読んで正しい変態のあり方に気付いた病上がりの日曜日
https://studio-kamix.com/2020/03/08/hoshinogen-hentai/

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