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書評「自分の小さな「箱」から脱出する方法」〜何度も読み返したくなる名著、何度箱から出たとしても、人は気づくとまた箱に入ってしまう生き物なんだと気づく。

この記事を書いた人
カーミー
社畜ブロガー

雑記ブログ『Studio Kamix』管理人の社畜ブロガー「カーミー」です。無意識に良い人を演じますが、ゲスで小狡いスケベ野郎が内に潜んでます。写真・音楽・ガジェット・物書きが好きという無節操が未だ止まらないアラフィフ男子です。プロフィール

数週間前に、
相手から一方的な評価をされたり、陰口を叩かれたり、心を閉ざされたりする事が続いて、
正直うんざりしてかなりネガティブになってしまい
ついつい信頼する人と話をしていた時に珍しく愚痴ってしまった。
すると、その人は間髪入れず
「程度は違うにしてもあなたも相手と同じ様な心持ちになっていないか?」
と言った。僕は反射的に
「僕は悪くないよ・・・・相手が一方的に押し付けてきたり、敵視してきたりしているだけなんだ」
と思ったけれど口には出さなかった。
その人が続いて言った。
「相手はあなたの状態を映している・・・或いはあなたの状態を増幅して映しているのかもしれない」
と言われ・・・・どこかで聞いた様な話だったのでハッとした。
「その考え方はどこから来てるんですか?」
と尋ねると
「本です」とその方。
「題名は?」
「自分の小さな「箱」から脱出する方法」


ズキューーーン!やっぱり!
「その本、知ってるんですね。名著ですよね」
と言うと
「僕もあなたと同じ様に、言われのない人間関係に迷わされていた時に、今の会社の社長から渡された本です。」
との事。

Pete LinforthによるPixabayからの画像

本の内容を知っていた僕は
「僕は悪くない・・・・」とは言えなくなって自らを省みて考えを巡らす事になった。
確かにそうだ・・・・自分は、言われのない事で一方的に評価されたり、陰口を叩かれたり、一方的に心を閉ざされていたりしてる全くの被害者でしかなくて困っているとしか考えてなかった。
自分にも非があるとしたら?
自分は一方的な部分はなかったのか?
相手と接する時に鎧を来てなかったか?
腹を割って話していたか?
できるだけ相手の事を慮っていたか?
と自問自答すると・・・・・・・
答えは「ノー」だった。
「自分の小さな「箱」から脱出する方法」をずいぶん前に読んで、すっかり箱から出ている気分になっていた僕は、なんと言う事だろう?見事に新しい箱の中にすっぽりと入ってしまっていた。
お恥ずかしい。
この本で言うところの「箱」とは
僕の解釈ではその人の身につけた鎧の様なもの、或いは色眼鏡、或いは壁、或いは溝なのかもしれない。
要は心がプレーンな状態ではないって事だ。
モードが平常モードではないという事だ。
この本ではその状態の事を「小さな箱」と表現している。
人は自分の作った箱に一旦入ると様々なものを見失ってしまう。
そして、自分が箱に入ってしまっている事すら忘れてしまって気がつかない。
小さな箱の中から世界を見るのだから
当然相手の事もよく見えないし、相手の声も聞こえづらいし、自分の声も相手に届きにくい。
そして、お互いに誤解も増えボタンを掛け違え続ける。
お互いに箱に入っているとすれば、もっとひどい事になるのは自明の理。
人間関係がうまく行っていない時、そこには絶対的に箱に入っている相手と
忘れてはいけない、箱に入った自分が居るのだ。
この事を忘れず理解していれば
人は人間関係で苦しむ事が減るのだと思う。

ArtCoreStudiosによるPixabayからの画像

という風に僕はこの本を理解していたのだけれど
あらためて新しい箱の中にすっかり入ってしまっていたので自分でも正直驚いてしまった。
この本を読んで十年くらい経ったのだろうか?
人に貸したり、紹介したり、最後は自分にはもう必要ない・・・と人間関係に悩む友人にあげてしまったのでもう手元にもない。
しかし、また必要になってしまったので購入して再読する事にした。
この本と、
またもや箱に入ってしまった愚かな自分に気づかせてくれた友人に感謝だ。
人はすぐに箱に入ってしまう。
本当に小さな自分だけの箱に入って小さい窓から世界を眺め苦しむ様になるんだ。
忘れない様に今度手に入れた本はいつも手元に置いておこうと思う。
僕にとってそのくらい価値のある一冊。
会社でもプライベートでも家族でも人間関係や他人の事で悩んだり
ネガティブになっている人に読んでもらいたい一冊。
他人にあると思っていた原因は自分の中にもある。
「自分を疑う」って事は最強のツールなんだ。

Stefan KellerによるPixabayからの画像

世界は「世界と自分」でできている。
うまく行かない時は「世界」と「自分」の両方に原因があって、
「世界」は簡単には変えられないけれど「自分は」簡単に変えられるって事だ。


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