「自撮りやお友だちとのショットをドローンで気軽に撮れたら楽しそう。それもスマホで撮るくらいの手軽さでできるといいな〜」
なんて事を考えた事はないでしょうか?
とは言え、ドローンは持ち運びも大変だし、撮影までの準備もかかるから、そんな手軽さでの撮影は無理ですよね!
いえ、その望み「空飛ぶ専属カメラマン:HOVERAir X1 Smart」なら叶えられます。
半信半疑で、僕も「HOVERAir X1 Smart」を使ってみましたが、その撮影のあまりの楽しさにテンションがあがりまくってしまいました。
この記事では「HOVERAir X1 Smart」の手軽さ、楽しさを実際の撮影の様子などを元にみっちり紹介しますので是非最後まで読んでみて下さい。
メーカーさんの動画が分かりやすいのでご覧下さい。
目 次
HOVERAir X1 Smartのメリット・デメリット
HOVERAir X1 Smartのメリット・デメリットをまとめました。
- スマホでは撮れない撮影が実現
- 3秒で起動
- 持ち運びが楽チン
- 耐久性・安全性が高い
- トイ・ドローン扱いなので航空法の対象外
- ややお高い
- 機体からのデータ・ダウンロードがやや遅い
- 強風に弱い
このレビューはメーカーさんに製品をご提供頂き、Studio Kamix(スタジオ・カミックス)の「メーカーさんに忖度しない」レビュー・ポリシーにご同意いただいて制作しております。m(>o<)m
HOVERAir X1 Smart開封
それでは開封していきます。
白をベースにしたしっかりしたパッケージに入っています。
なんと実際のプロペラがパッケージの表に備えられていて、なんと中箱を引っ張り出すとプロペラが回ります。
なんて楽しいギミック!とついつい顔がほころんでメーカーさんの遊び心にHOVERAir X1 Smartへの期待が高まりました。
こんな楽しいパッケージは、見た事ないですね(笑)
▼箱を開けるとこんな感じ
2段になっていて下段には付属品が小箱に入れられて整然と収納されています。
付属品
付属品を全部出しました。
- 本体
- 予備バッテリー
- バッテリー充電器
- キャリーバッグ
- 予備のプロペラ
- マニュアル
ドローンの割には非常にシンプルな構成です。ドローン初めての方でも困らなさそうですね。
充電器も白で統一されています。
ドローンというとメカ好きの男性が浮かびますが、こういうデザインであればメカが苦手な女性でも使えそうですね。
キャリーバッグもベージュの清潔な可愛らしいデザインで小物入れの様な印象でした。
HOVERAir X1 Smart見た目
さっそく本体を見ていきます。
白で統一された本体は清潔感があります。
フォルムも丸みを帯びていてメカメカしていないので女性でも受け入れられそうです。
プロペラは全てケージで覆われていて、指を突っ込まない限りは怪我をする心配はなさそうです。
本体の前部にはジンバルカメラが搭載されています。
そして、本体上部にバッテリーを搭載できる様になっています。
バッテリーは軽く引っ張れば外れる様になっていますので扱いは簡単ですね。
また同じく本体上部の前面は電源ボタンが一つとモード選択ボタンの二つのボタンがあって、モード選択ボタンの周りにはLEDライトが備わっていて現在のモードを示してくれる様です。
重量を計りました。
ピッタリ「99g」という圧倒的な軽さです。すごいですね。
サイズもとても小さくて縦幅「142mm」横幅「114mm」最大高さ「27mm」というサイズ感です。
僕は今回ランニング用の10Lバックパックに入れて運びましたが、全く苦になりませんでした。
少し大きめのウィンドブレイカーのポケットなんかであればポケット内に納まりそうですね。
スマホと比べるとこれくらいの大きさです。
サコッシュや小さな鞄であれば余裕で納まりますね
▼手持ちのサコッシュに入れてみた
余裕で入りますね。
HOVERAir X1 Smart使い方セットアップ
HOVERAir X1 Smartはアプリをインストールすればすぐ使い始められます。
アプリのインストール
アプリのインストールも特に難しいこともありません。
▼専用アプリ
アプリをダウンロードしてインストールしましょう。
アプリを起動してはじめます。
アプリから本体を探してアクティベーションするので本体の電源を入れましょう。
HOVERAir X1 Smartを探して特定してくれますので機体が見つかったら「接続する」を押してアクティベーションします。
アクティベーションができたらチュートリアルがあるので一通り見たら終了です。
飛行・撮影の始め方
「電源ボタン」を長押しして起動したら「モード選択ボタン」を押してモードを選択し、もう一度「電源ボタン」を軽く押すとガイダンスが流れて飛行と撮影を始めます。
▼簡単!飛ばし方(例:ホバリングモード)
飛行・撮影を終える時は機体の下に手を持っていくと手のひらに自動で着陸してくれます。
撮影したデータの見方
撮影したデータは本体内部の32GBストレージに記録されていますので、専用アプリでスマホにダウンロードする事ができます。
「アルバムを見る」を選んでHOVERAir X1 SmartにWiFi接続する案内がでるので、基本的に案内に従っていれば本体内部のデータにアクセスできます。
その後スマホにダウンロードしたい動画・静止画を選択してダウンロードボタンを押すとスマホの映像・画像フォルダに保存されます。
▼アルバム画面
HOVERAir X1 Smart実際使ってみた
さっそく屋外で使ってみました。
正直、扱いが簡単な上に楽しいのでテンション上がりまくりのテスト飛行&撮影でした。
各モードで撮影した映像をご覧いただくとHOVERAir X1 Smartの楽しさが少しわかってもらえるでしょう。
HOVERAir X1 Smartの圧倒的な手軽さ
まずは圧倒的な手軽さです。
僕は従来型のドローンを持っているので、ドローンと言うと、どうしてもスマホとつないで・・・準備して・・・と考えてしまいました。
でも、HOVERAir X1 Smartは今までの概念を覆す圧倒的手軽さを持っています。
機体を出して、電源長押しして、起動すれば約10秒で飛ばしてすぐ撮影してくれます。
電源が入っていれば数秒で飛行&撮影に移ります。
続いてはさまざまな撮影モードを実例をもとに紹介していきます。
ホバリングモード
その場でホバリングして動画を撮影してくれるモードです。
▼ホバリングモード参考動画
AIカメラが撮影者を認識していますので、その場でホバリングした上でずっと撮影者の方を向いて撮影してくれるモードです。
HOVERAir X1 Smartはその場で浮いて向きを変えるだけなので室内でも安全に使えるモードですね。
フォローモード
文字通り、撮影者についてくるモードです。
撮影者が移動すれば背中を追いかけて一定の距離を保ちながら撮影をしてくれます。
▼フォローモード参考動画①
器用についてきてくれますので通常では撮れない面白い映像が撮れますね。
ドローンを着陸させるまで、ずっとついてきて撮影してくれます。
▼フォローモード参考動画②
本当に専属カメラマンが追いかけてくれてる感じがしてめちゃ楽しいのと、撮影できる映像もめちゃくちゃ面白いですね。
僕は山の中を走るのが好きなので山の中で撮影をしてみました。
▼フォローモード参考動画③【トレイルラン風】
スピードを出しすぎたので枝に当たってしまい、HOVERAir X1 Smart墜落してしまいましたが特に問題ありませんでした。
オービット(旋回)モード
旋回モードは撮影者を中心に設定した半径(デフォルトは1.5M)で弧を描きながら撮影してくれるモードです。
なので、周りに障害物や人が居ないところでないと使えないモードですね。
▼オービットモード参考動画
一周ぐるっと回ると撮影が終了します。
こちらも一人では撮れない撮影が可能となります。
ズームアウトモード
ズームアウトモードは撮影者から遠ざかりつつ3M(設定可能)上空まで上がって、その後戻ってくる間を撮影してくれるモードです。
ビューンと遠ざかって戻ってくる様子が撮影できるので、人物と場所を大きく映像で撮影してくれます。
▼ズームアウトモード参考動画
ドローンならではの映像はめちゃ上がりますね。
▼ズームアウトモードの機体の様子
いろんなロケーションで普段は撮れない様な撮影ができそうです。アイデア次第で面白い映像が撮れそうですね。
俯瞰モード
上空5M(設定可能)まで上がって真下を撮影してくれるモードです。
▼俯瞰モード参考動画
こちらも普段はなかなか撮れない映像が撮れますので面白いですね。
▼俯瞰モード機体側撮影
大人数で集合して撮影したりするとテンション上がりそうです。思い出になりそうですしね!
カスタムモード(割り当て可能)
カスタムモードは「ストップモーション撮影モード」や「フロントフォローモード」などのアドバンスモードなどを自分の好みで割り当てられるモードになります。
アプリから設定が可能なので、自分の好みに合わせてカスタムできる便利なモードです。
フロントフォローモード
こちらはフォローモードの「フロント(前)」版ですね。
撮影者を前からフォローしてくれますので撮影者の顔を映しながら前方で一定の距離をとった状態をキープしてくれます。
▼フロントフォローモード参考動画
まるでカメラマンが後ろに歩きながら撮影してくれている様なモードですね。
普通ではなかなか撮影できない面白い映像が撮れそうです。
しっかりと撮影者を捉えて器用に動きながら映像を撮ってくれるので感心します。
テクノロジーのなせる技ですね。本当にすごい。
手動制御モード
HOVERAir X1 Smartは実は手動制御もできる様になっています。
アプリから手動制御できる様になります。
▼手動制御画面
操作は画面をタッチしてコントロールする事になります。
屋根の様子を確認したいとか、手動でないとできない事もあるので、こちらもアイデア次第で色々できそうですね。
プロフェショナル・モード(ジェスチャー)
[2024/04/14追記]その後のアップデートでプロフェッショナル・モードが追加されました。
これはインテリジェント制御と呼ばれるジェスチャーでHOVERAir X1 Smartを操作できる様にするモードです。
正直これでHOVERAir X1 Smartはさらに完璧に近づきましたね。このアップデートで4つのジェスチャーが使える様になっています。
それぞれ動画がわかりやすいので撮影編集したものをご覧下さい。
▼発進〜オービット
▼俯瞰撮影
▼ズームアウト&着陸(撮影終了)
いかがでしょうか?めっちゃ便利ですよね。
ジェスチャーで自由自在にHOVERAir X1 Smartを操れるので、操作はこのモードだけで事足りそうです。
HOVERAir X1 Smartはどこでも飛ばせる?
HOVERAir X1 Smartは「99g」という100gを切る重さに仕上げられています。
日本の航空法の対象になるのは「100g以上」のドローンの様です。(2024/03/06現在)
※令和4年6月20日から、重量100g以上の機体が「無人航空機」の扱いに変わり、飛行許可承認申請手続きを含む、航空法の規制対象になりました。
国土交通省のHPより引用
もちろん飛行場の近くとかでは100g未満であっても話が変わってきますし、地域自治体の条例や、そもそもその場所の管理者が規制している場合なども飛ばせません。
なので、100gを切った機体と言えど十分に確認をして慎重に飛ばす必要があります。自己責任で、当然ながら周辺への配慮も忘れない事が大事ですね。
HOVERAir X1 Smartカメラ&ドローン性能について
HOVERAir X1 Smartのドローン性能・カメラ性能の気になる点をまとめました。
カメラ性能について
カメラは動画を「2704×1520サイズ」でフレームレート「30fps」で撮影ができる様になってますので、フルHDの約1.5倍の高画質で動画撮影が可能です。
レンズ性能やアートフォーカス性能も抜群とまではいきませんが、このクラスでは十分な性能で使っていて頼りなさを感じることはありませんでした。
また、カメラは縦横の切り替えがカスタム設定でできる様になっています。
ドローン性能について
99gというとても小さいドローンですが、しっかりとした性能を有しています。
風が吹く日に河原でテストしましたが、風に飛ばされる事なく姿勢を制御できていました。
HOVERAir X1 Smartメーカー
ドローン性能について
メーカーは「Zero Zero Robotics(ゼロ・ゼロ・ロボティクス)」は、スタンフォード大学出身のMQ WangとTony Zhangが2014年に設立した会社で、AIを使ったドローンなどの先進的なデバイスを開発している企業さんですね。
北京、深圳、杭州、台湾、サンフランシスコなど世界各地にオフィスを持ち、画期的なドローン「Hover Camera Passport」や「V-Coptr Falcon」を発売し、多くの賞を受賞しているようです。
この会社はアップルとも提携していて、なんと製品は30カ国以上のアップル店舗で販売されているのだそう。
小型のドローン市場では随分先進的なポジションに居る企業さんの様ですね。
これから出てくる新製品にも期待が高まります。
HOVERAir X1 Smartスペック
HOVERAir X1 Smartのスペックをまとめました。
ドローン本体
寸法(長さ×幅×高さ) | 142mm ×114mm ×27mm |
重さ | 99g (バッテリー含む) |
内蔵ストレージ容量 | 32GB |
イメージスタビライザー | メカニカル(チルト)+電子式手ブレ補正(EIS)+水平ブレ補正(HL) |
ジンバル調整範囲 | -90°〜15° |
WIFI | 2.4GHz |
最高速度 | 25km/h(水平)、5.4km/h(上昇)、5.4km/h(下降) |
最大耐風性 | 7.9m/s(耐風レベル4) |
動作温度 | 10℃ 〜 40℃ |
最大飛行高度 | 15m |
リアルタイムビュー伝送距離 | 30m(max) |
最大離陸高度 | 5000m |
色 | 黒、白 |
認証 | TELEC、PSE |
カメラのスペック
撮影モード | スタンダード、バースト |
動画モード | 2704*1520@30fps、1920*1080@60fps、1920*1080@30fps (HDR) |
HDR | Support |
画像サイズ | 4000*3000 (12MP) |
形式 | Photo: JPEG Video: MP4 |
バッテリーのスペック
バッテリー容量 | 690mAh |
公称電圧 | 7.7V |
充電電圧限界 | 8.8V |
充電温度範囲 | 10℃ 〜 40℃ |
充電時間 | 35分 (スタンダードアダプターにおける) |
推奨アダプター | 充電ドック用PD≧30Wアダプター、 ≥車載充電用12Wアダプター |
充電器のスペック
充電スロット数 | 2 |
充電タイプ | 2スロット同時使用 |
入力 | PD ≥30W |
出力 | 1.38A @8.8V |
内蔵バッテリー容量 | 5000mAh @3.85V |
HOVERAir X1 Smartよくある質問Q&A
HOVERAir X1 Smartのよくある質問Q&Aをまとめました。
- ドローンの免許がなくても使えますか?
- 100g以下のドローンなので免許は不要です。
- 普通のドローンとして使えますか?
- 手動制御でドローンとして飛ばす事もできますが、メインは自動制御のカメラ・ドローンなので、自動撮影機能を使う事でもっともポテンシャルを発揮します。
- 防水性能はありますか?
- 防水性能はありません。水の中や雨の中は故障に繋がりますので注意しましょう。
- 落としても大丈夫ですか?
- 衝撃を吸収するバンパーを備えてるので耐衝撃性能は高いです。しかし、どんな衝撃にも耐えうる訳ではなく
- どこでも飛ばせますか?
- 100g以下の機体なので日本の航空法の適用外にはなりますが、空港周辺や各種条例や規制、ルールなどで禁止されている場所では飛ばせません。事前にチェックして注意しましょう。
まとめ
とにかく「ドローン撮影の概念」がHOVERAir X1 Smartを使う事で塗り替えられました。
これからの時代は多くの人が自分の専属カメラマンの様に手軽で便利なドローンで撮影をする時代になるのだな・・・と未来を想像する事ができました。
スマホが人々の手に行き渡り写真を撮る事が日常になっていますが、HOVERAir X1 Smartが提示する未来はさらに先の「スマホが空を飛んで撮影してくれる未来」なのではないか?とも想像させられました。
スマホを手にした人類は、次は1人1ドローンの時代が来るんでしょうね。あるいはスマホとドローンが融合する様なことになるのかな?
HOVERAir X1 Smartはそんな事を感じさせるものすごいインパクトのある製品でした。
僕自身、これを登山や旅行やイベント、友人同士の集まりに持っていきたいな・・・とワクワクしましたし、イベントや集まりの多い若い世代である息子なんかにも持たせたい・・・とさえ思いました。
それを考えると、この製品の普及はかなり早そうだなと思います。
ぜひ、手にとってワクワクを楽しんでもらいたい、そして楽しい思い出をさらに楽しく記録したり、クリエイティブに使ったりしてもらいたいですね。