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【実録】「都市計画・区画整理」立ち退きで住処を追われるまでのお話(5)〜ついに補償額が提示される!「補償額提示編」

都市計画

こんにちは、

区画整理で家を追われている

スタジオ・カミックス管理人のカーミー@StudioKamixです。

(➡︎プロフィールはこちら

 

ご存知の方も多いかと思いますが、

僕は高知県高知市に住んでいます。

んで、今、高知市の事業である「都市計画・区画整理」というやつに

「絶賛」巻き込まれています(笑)

おかげで来年の2022年には10年前に建てたおウチをこわして

一度出て行かなくてはいけません(泣)

 

そんなわけで、

自分の備忘録や

これから都市計画・区画整理に巻き込まれるかもしれない方々

のお役に立てれば・・・と云うコトで、

このシリーズを続けて書いています。

エンタメ・一般教養としても面白いと思いますので、

ぜひお読みください。

今回シリーズ五作目「補償金提示編」になります。

補償金提示

さてさて、前回は家屋調査編という事で

家の調査に関して書かせてもらいましたが、

前回はこちらから↓

レンガ 【実録】「都市計画(区画整理)」で住処を追われるまでのお話(4)〜家の中まで写真で丸裸にされる!?「家屋調査編」

今回は「補償金提示編」です。

 

いよいよ実際の補償金が市役所から提示されます。

最初に言っておくと大変苦労をしました。

そして、またもや・・・「なんや?それ?」の連発。

予想はしていたものの、あまりにも身勝手な決まり事に

驚愕するのでした。

文書で届く補償金提示

補償金は文書で届きます。

その後、それについての説明があって

合意すれば契約書にハンコをつく!という流れになります。

 

大きく分けて「建築物の補償」と「外構の補償」、

いわゆる庭とか駐車場とかですね。

それから土地を引き渡されてから竣工までの間の

「家賃やら」の3つに分かれます。

建築物の補償

建築物の補償は想像していたよりも高かったので

そこはホッと安堵しました。

調査員の方が評価を高めてくださったのでしょうか?

写真まで撮られ屈辱に耐えましたからね〜(笑)

▼詳しくはこちら

レンガ 【実録】「都市計画(区画整理)」で住処を追われるまでのお話(4)〜家の中まで写真で丸裸にされる!?「家屋調査編」

庭木の評価が左右する外構補償

外構に関しては、「こんなもんか・・・?」

という印象でした。

 

庭に植えている草花まで細かく評価はしてくれているのですが、

まあ、こんなもんか・・・と云う印象です。

ただ、庭木に関してはキッチリ評価してくれるので

植えておけばプラスになると思います。

 

もし、これから何年後かに区画整理になる・・・と云う方は

庭木を育てておくと多少は評価があがると思います。

庭木を植え替えるのは手間とお金がかかるので

その分の費用を見てくれると云うわけですね。

ただ、うちの場合、かわいがっている庭木たちを

むざむざ撤去しなくてはならないかと思うと・・・、

胸が痛みますね・・・(泣)

植え替えて置いておく先もないですし・・・・。

なので、庭木を大事にされている方にとっては

断腸の思いだと思います。

移転先での家賃補償

んで、今回問題視したのは、

「移転先での家賃補償」です。

区画整理で追い出される僕らは

当然、家を新たに買うなり借りるなりしなくてはなりません。

その時の家賃の補償が当然ながらあるのですが、

これがとんでもない曲者でした。

家賃

延べ床しか補償しない家賃補償

まず、この家賃の補償額は延べ床面積で決まります。

それ以外は関係ありません。

例えば、広〜い庭があろうが

五台停められる駐車場があろうが

巨大なバルコニーやウッドデッキがあろうが、

大きな物置があろうが

延べ床面積のみで決まります。

それ以外はものの見事にばっさりなんですよね。

 

こんなコトあります?

分かりやすくマンションで説明すると

同じマンションで1Fと20Fで購入金額が全く違ったとしても

同じ間取りの3LDKであれば

補償される金額は全く一緒ってコトです。

 

別の例だと、

例えば、同じ場所で

3LDKの鉄筋コンクリートづくりの免震住宅と

3LDKのプレハブ(建築現場で使う様な)があったとしたら

こちらも、居住面積が同じならば

補償額は一緒ってことなんですよね。

すごいでしょ?

もう、やり口が「ヤ◯ザ」ですよね?

「そんな話あるか〜〜〜っ?」って言っても全く聞いてくれません。

「決まりですから」の一点張り。

 

おそらく法廷で争えば、何らかの成果は得られるかもしれませんが、

その手間隙とメンタルロスと時間と経費を考えると

そんなことに人生の大事な時間を使いたくありません。

結果、「泣き寝入り」を選択します。

国民・市民が泣き寝入りをしなくてはならない

為政者側の不道徳・不公平な「決まり」なんですよね。

まあ、日本国民ですから諦めますが、

「本当にやり方が汚いな・・・」とあらためて思います。

不毛な交渉

ただ、居住面積に関して僕はどうしても納得がいかなかったので

掛け合いました。

周りの人には「無駄だからやめとけ!」って云われましたし、

近所の皆さんも「しょうがないだろう・・・」って諦めてましたが、

僕は性分的に

そう云う権力的なモノに抵抗せずに迎合する自分が許せない!

という回路がなぜか?備わっていて、

今回もそれが発動してしまいました。

 

僕の家には四方を壁に囲まれたウッドデッキがあります。

ここにはテントもかかっていて壁と天井がある状態ですが、

居住面積としてはみてもらえません。

しかし、わざわざそういう空間を作っているのに

そこが全く評価に値しない・・・と云うのは納得できないので

しつこく掛け合いました。

 

市役所側もこの事に対する明確な理屈はもっていなくて

僕を理屈で納得させることはできませんでした。

何度か会議で話し合ってくださったそうですが、

おそらく誰もリスクをとりたくないから僕を擁護する人が居ないんでしょうね。

「会議をしましたが、ダメでした」との回答。

「そりゃ、そうだろ!会議って云ったって

そっちサイドの人間ばかりで話し合うんだから、そりゃそうだろ!」

 

しかし、その理由に関しては納得できる理屈は出てきませんでした。

担当の方だけでは拉致があかないので

その方の上司である課長代理の方にもでてきてもらって

話し合いをしました。

 

相変わらずの平行線でしたが、僕のもてる交渉術の全てを出して

交渉してみました。

ただ、その時の反応はまったく手応えがなくて

これは、「多分期待できないな・・・・」と思いつつでした。

やはり市役所の方々、失礼ながら「頭が硬い」です。

 

まあ、よく知らない奴の方を持って

組織での居心地が悪くなっては困ると思いますし、

僕に肩入れする理由もないですもんね。

わざわざ、あとあと問題になるかもしれないリスクをとる必要は

彼らにとってはないでしょう。

「住民の生活が著しく損なわれない様にするのは、あなた方の仕事ではないんですか?

駐車場代や物置き代をこの事業のせいで2年間も住民が負担しなくてはならないっておかしくないですか?」

とも訴えてみましたが、あまり手応えはありませんでした。

 

つまり、市役所内での話し合いで決まるわけですから

彼らの胸先三寸ってわけですよね。

でも、わざわざリスクをとる様な真似をする人は居ません。

だって公務員の方々ですものね。

そんな方が居たらとっくに組織を出て

ベンチャー企業に就職しているでしょう(笑)

 

なので、こちらが強硬な姿勢をとれば、

先方も頑強な守備姿勢を打ち出すでしょう。

なので僕は、こちらの肩を少しでも持ってもらえる様に

担当してくれる方々に誠実に訴えるしかないと判断しました。

もう誠心誠意、ずるっこなしで訴えました。

あんまり意気込みすぎると敵愾心をもたれるので

ほどほどに気をつけながら。

検討結果

後日、担当のKさんから電話がかかってきました。

「今、大丈夫ですか?先日の件なんですが結論が出ました。」

Kさんの電話の声色から分かりました。

「あ〜これはダメだったんだな〜・・・さあ、どうする・・・?」

となりながら

「はい・・・どうでした?」と諦めムードで聞くと

結論として「移転先家賃を見直してくれた!」との事。

絶対無理だな・・・・どうするか・・・?

と暗澹たる思いに駆られていた僕は驚きました。

1万円程度ですが、移転先の家賃が増額になったのです。

たかだか1万円ですが、大きいです。

駐車場台くらいにはなるでしょう。

しかも2年くらいは今の場所に戻れないので助かります。

僕は安堵したのと、もうこれ以上交渉の余地はないな・・・と思い

「検討してくれてありがとうございます。それで契約しましょう。」

とKさんに伝えました。

グレーゾーンの事柄は交渉次第で検討してもらえる

今回僕が交渉した部分ははっきりとした決まりのない

グレーゾーンの事柄です。

市役所の性質を考えると、

グレーでないところをひっくり返すことは裁判でもしない限り無理です。

しかし、きわどいグレーな部分に関しては

交渉の余地はあると思います。

かなり骨は折りますが・・・・(苦笑)

法律

約60年前の法律

僕もただただ納得のいかない事が多すぎるので

この法律自体に疑問を持ちましたので市役所の方に尋ねました。

するとこの法律自体が1960年台にできた法律であって

もう60年ほど経っている。

 

もちろんその間に部分的に改正もされているけれど、

そもそも法律の基盤が古過ぎて現代に合っていないんですよね。

本来は法律の基盤から見直さなくてはならないモノだと思いますが、

それがなされていません。

 

それはなぜか?

この法律で泣く人が圧倒的に少ないからです。

泣く人が少ないので、これを改正しようと云う議員も現れません。

そりゃそうですよね、

少数の弱者の肩をもってもおそらくメリットがないから。

日本

日本の構造的な問題

悲しいかな、

日本の構造的な問題を垣間見た様に思います。

日本はあらゆる部分で「制度疲労」を起こしているんでしょうね。

つまり、つくられたルールが現代に合わなくなってきている。

制度が疲労、疲弊しているって事ですよね。

既得権益者たちのためのルールと社会

書き換えられるのは資本主義の強者(既得権益者)たちに必要な制度です。

まあ、簡単に云うと日本でお金や権力を握っている人たちにとって

都合の良いルール、社会にしかならない!って事ですね。

この区画整理につきあいながら、あらためてそう思いました。

 

既得権益者たちが自分たちの都合の良い社会をつくり

役人たちはリスクを取らずに

「自分たちの身」と、

「疲弊した時代遅れのルール」を守り続ける、

それが現代日本の構造ですね。

世界で戦えない日本

世界で戦えない日本

でも、このコトは同時に世界で戦えない日本を

作り出していると僕は思っています。

 

その証拠に日本の企業はもはや世界で戦えなくなっています。

あれだけ日本製がもてはやされた時代も終わりました。

世界で戦える日本企業も減りました。

 

それはやはり今の日本国内の構造的な問題が

かなり足を引っ張っていると思います。

僕らの自衛策としては、やはり勉強して

そういう構造的問題にあらがっていく事しかないかな?

と思いました。

 

ちょっと話が壮大になってしまいましたが、

区画整理からそんなコトを考えた次第でした。

無駄に風呂敷を広げてしまったのですが

今回はこの辺で。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

合わせてこちらも読んでみて下さい。

[都市計画/区画整理]補償は?対策は?〜理不尽に住処を追われるお話[1] [都市計画/区画整理]補償は?対策は?〜理不尽に住処を追われるお話[1]

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