引っ越しに伴い、新しく光回線を契約することになりました。
今の住まいでは、建物に備え付けられたインターネット回線を使っています。通信速度を何度か測定してみると、およそ30〜70Mbps。
光回線の広告でよく見る「最大1Gbps」や「最大10Gbps」と比べると、かなり遅く見えます。
ところが実際には、YouTube、Netflix、Amazon Prime Video、DAZNなどを日常的に見ていても、それほど大きな不満はありません。
動画が頻繁に止まるわけでもなく、Webサイトの表示が極端に遅いわけでもない。AIサービスやクラウドツールも普通に使えています。
それなのに、引っ越し先の光回線を調べ始めると、
- 1ギガでは物足りない?
- これから契約するなら10ギガ?
- 10ギガ対応ルーターが必要?
- キャッシュバックはどこが一番多い?
- 工事費実質無料とは何?
- 結局、2年間でいくら払うの?
と、次々に疑問が出てきました。
正直、光回線の料金はかなり分かりにくいです。
そこで今回は、僕が引っ越しを機に調べた、1ギガと10ギガの違い、必要な速度、料金を比較するときの考え方を整理します。
結論から言うと、僕の使い方では1ギガで十分です。
それでも、最終的には10ギガを選ぶ方向になりました。
なぜそんな結論になったのか。順番に説明します。
目 次
まずは現在の通信速度を測ってみた
光回線を選ぶ前に、最初にやったのが現在の通信速度の確認です。
何度か測定した結果は、およそ30〜70Mbpsでした。
測定する時間帯や端末によって数字は変わりましたが、少なくとも我が家では、この程度の速度でも日常利用に大きな問題はありません。
主な用途は次のとおりです。
- YouTubeやNetflixなどの動画視聴
- DAZNでのサッカー観戦
- Web閲覧
- ChatGPTなどのAIサービス
- スマートフォンやタブレット
- 写真や動画のアップロード
- 複数のWi-Fi機器
もちろん、家族全員が同時に大量のデータをやり取りすれば遅くなる可能性はあります。
ただ、現在の使い方を見る限り、「もっと速くないと困る」という状態ではありませんでした。
ここで分かったのは、広告に書かれた速度だけを見ても、自分に必要な回線は判断できないということです。
まず現在の速度を測り、その速度で何に困っているのかを考える方が分かりやすいと思います。
1ギガと10ギガは「実際に出る速度」ではない
光回線でいう1ギガは最大1Gbps、つまり最大1,000Mbpsです。
10ギガは最大10Gbps、つまり最大10,000Mbpsになります。
数字だけを見ると、10ギガは1ギガの10倍です。
しかし、1ギガを契約すれば常に1,000Mbps、10ギガなら常に10,000Mbps出るわけではありません。
実際の通信速度は、さまざまな条件で変わります。
- 利用する地域
- 回線が混雑する時間帯
- 接続方式
- Wi-Fiルーターの性能
- スマートフォンやパソコンの性能
- ルーターから端末までの距離
- 壁や家具などの障害物
- 有線接続かWi-Fi接続か
つまり、契約上の1ギガや10ギガは、道路に掲げられた制限速度というより、回線が持つ理論上の上限です。
実際にどのくらい出るかは、契約して使ってみないと分からない部分もあります。

利用者の実測値を見るとどのくらい違う?
具体的なイメージを持つため、利用者が投稿した測定結果の平均を見る方法があります。
ある1ギガ・10ギガサービスの実測平均例では、次のような差が出ていました。

※数値は「みんなのネット回線速度」に投稿された、So-net系1ギガ・10ギガ回線の直近3か月の下り平均速度を、画像作成時点で丸めた参考値です。利用者による測定結果の集計であり、同じ速度を保証するものではありません。地域、時間帯、住居、接続方法、ルーター、Wi-Fi規格、端末などによって実際の速度は変わります。また、平均値は測定データの追加に伴って随時更新されます。
この例では、10ギガの方が確かに高速です。
ただし、Wi-Fiでは10倍の差が出ているわけではありません。
10ギガ回線を最大限に活用するには、回線だけでなく、ルーター、LANポート、ケーブル、パソコンなども10ギガ通信に対応させる必要があります。
1ギガと10ギガは水道管の太さに似ている
1ギガと10ギガの違いは、水道管の太さに例えると分かりやすいです。
10ギガは、一度に大量の水を流せる太い水道管。
1ギガは、それより細いものの、一般家庭で使うには十分な太さの水道管です。
コップ一杯の水をくむだけなら、水道管が10倍太くなっても、それほど大きな違いは感じないでしょう。
一方、複数の蛇口を同時に開いたり、大きなタンクへ一気に水を入れたりするなら、太い管の方が有利です。
光回線も同じです。
Webサイトを見たり、動画を1本再生したりするだけなら、10ギガの太さを生かし切れません。
しかし、家族が同時に動画を見ながら、大容量ファイルをアップロードし、クラウドバックアップも動いているような状況では、余裕のある回線が役立ちます。
また、家まで10ギガ回線が来ていても、Wi-Fiルーターや端末の性能が低ければ、そこが細い蛇口になります。
光回線だけ10ギガにすれば、すべてが10倍速くなるわけではないという点は理解しておきたいところです。
動画を見るだけなら1ギガでも十分な可能性が高い
4K動画であっても、1台の視聴に必要な通信速度は通常、数十Mbps程度です。
もちろん、通信を安定させるためには余裕が必要ですし、家族が同時に複数台で視聴すれば必要な速度も増えます。
それでも、動画視聴だけで1Gbpsを使い切ることは通常ありません。
現在の我が家は30〜70Mbpsでも大きな不満なく動画を視聴できています。
そのため、使い方だけを考えるなら、1ギガプランの上限でも十分に余裕があると判断しました。
ただし、「1ギガを契約すれば必ず現在より速くなる」という意味ではありません。
実際の速度は利用環境によって変わります。
それでも、一般的な動画視聴、Web閲覧、SNS、AIサービス、オンライン会議などが中心なら、1ギガで不足する家庭はそれほど多くないと思います。
10ギガが向いているのはこんな人
10ギガ回線のメリットを感じやすいのは、次のような使い方をする人です。
- 大容量の動画素材を頻繁に送受信する
- 高画質動画をクラウドへ大量にアップロードする
- 数百GB単位のバックアップを行う
- 家族が同時に重い通信をする
- NASや自宅サーバーを利用する
- 高性能パソコンを有線LANで接続する
- 仕事で大容量データを扱う
- 新しい通信環境を試すこと自体が好き
僕も動画を制作してアップロードすることがあります。
そのため、アップロード時間が短くなるのは魅力です。
ただ、それだけのために毎月の料金が大きく上がるなら、無理に10ギガを選ぶ必要はないと考えていました。
必要性だけで結論を出すなら、僕は1ギガです。
ところが料金を調べていくと、話が変わってきました。
1ギガより10ギガの方が安くなることがある
普通に考えれば、高性能な10ギガの方が高いはずです。
ところが実際には、10ギガ向けに手厚い割引やキャッシュバックが設定されている場合があります。
その結果、申し込む時期や窓口によっては、
1ギガより10ギガの方が、最初の2年間の総額では安い
という逆転が起きます。
ここが、光回線選びで最も混乱した部分でした。
月額料金を見ると1ギガが安い。
しかし、10ギガには大きなキャッシュバックがある。
工事費は無料と書いてあるが、よく読むと「実質無料」。
ルーターも無料レンタルだったり、購入が必要だったりする。
さらに、
- 契約事務手数料
- 工事費
- 月額割引
- キャッシュバック
- ポイント還元
- ルーターレンタル料
- 指定オプション
- 解約金
- 工事費の残額
などが加わります。
比較サイトを何ページも見ているうちに、どれが本当に安いのか分からなくなってきます。
まるで、別々の計算問題を同時に解かされているような感覚です。
月額料金ではなく「実際に払う総額」で比べる
複雑な料金を比べる方法は、意外と単純です。
バラバラに表示された金額を、最後に一つへまとめます。
例えば2年間使うなら、次のように計算します。
2年間の総額
=割引を反映した月額料金24か月分
+契約事務手数料
+工事費
+必要な機器・オプション料金
−実際に受け取れるキャッシュバックやポイント
重要なのは、「最大キャッシュバック」ではなく、自分が条件を満たして受け取れる金額だけを引くことです。
例えば最大10万円還元と書かれていても、
- 他社からの乗り換えが必要
- 違約金の証明が必要
- 複数の有料オプションが必要
- 数か月後に自分で申請する
- メールを見落とすと受け取れない
といった条件が付いていることがあります。
自分が確実に受け取れるか分からないなら、キャッシュバックを0円として計算する方法もあります。
0円でも納得できる料金なら、後から受け取れたキャッシュバックは純粋なプラスになります。

「工事費無料」と「工事費実質無料」は違うことがある
光回線でよく見る「工事費実質無料」という言葉にも注意が必要です。
実質無料は、工事費そのものが最初から0円とは限りません。
例えば工事費を24回や36回に分けて請求し、同額を毎月割引することで、使い続ければ最終的に相殺される仕組みがあります。
この場合、割引期間中に解約すると、残っている工事費を支払わなければならないことがあります。
つまり、
2年間使えば工事費負担はほぼない
しかし1年で解約すると残額が発生する
というケースがあるわけです。
光回線を比較するときは、次の3つを確認すると整理しやすくなります。
- 2年間で合計いくら払うか
- 割引終了後の月額はいくらか
- 途中解約するといくらかかるか
この3点を並べるだけでも、広告の見え方がかなり変わります。
「実質月額」も計算内容を確認する
事業者や比較サイトによっては、割引やキャッシュバックを含めた金額を「実質月額」として表示しています。
これは便利ですが、計算方法は確認した方がよいです。
例えば、
- 受け取り条件の厳しいキャッシュバックまで含む
- 有料オプションの料金が含まれていない
- 最初の1年だけで計算している
- 工事費を含んでいない
- ポイント還元を現金と同じ扱いにしている
という可能性もあります。
実質月額という数字だけで決めず、何を足して、何を引いた金額なのかを見ることが重要です。
僕の結論は「必要性なら1ギガ、総額なら10ギガ」
僕の使い方だけを考えれば、1ギガで十分です。
現在の30〜70Mbpsでも大きな不満がありません。
1ギガ回線を契約したとしても、その最大速度を使い切る場面はほとんどないでしょう。
それでも、僕は最終的に10ギガを選ぶ方向になりました。
理由は、速度ではなく料金です。
キャンペーン、工事費、ルーター費用などを含めて一定期間の総額を比べると、1ギガとの料金差が小さく、条件によっては10ギガの方が有利だったからです。
僕の判断を一言でまとめると、次のようになります。
必要な速度だけなら1ギガで十分。
ただし、総額がほぼ同じか10ギガの方が安いなら、今回は10ギガを選ぶ。
10ギガを選んだからといって、常に数Gbpsの速度が必要なわけではありません。
使い切れるかどうかよりも、価格差と将来性を含めて判断しました。

10ギガを選んだ後も、料金は定期的に確認する
10ギガのキャンペーンが安いのは、一定期間だけかもしれません。
割引が終われば、1ギガより月額が高くなる可能性があります。
そのため、契約して終わりではなく、2年後や3年後にもう一度料金を確認するつもりです。
その際は、
- 現在の通常料金
- 新しいキャンペーン
- 解約金
- 工事費の残額
- ルーター返却の有無
- 乗り換え先の工事費
まで確認します。
数百円の差なら、そのまま使い続ける方が楽かもしれません。
大きな差が出るなら、1ギガへの変更や別回線への乗り換えを検討します。
固定費は、契約時だけでなく、数年に一度見直す方がよさそうです。
スマホとのセット割は最後に加える
光回線を比較するとき、スマートフォンとのセット割も重要です。
ただし、最初からセット割を含めると、比較がさらに複雑になります。
僕は次の順番で考えるのが分かりやすいと思いました。
光回線単体の総額を出す
↓
スマホのセット割を加える
↓
家族全体の通信費で比較する
家族全員が同じ携帯会社を使っている場合は、セット割の効果が大きくなることがあります。
一方、僕のようにIIJmioなどの格安SIMを使っている場合、大手携帯会社とのセット割を前提にしたランキングは、そのまま当てはまらない場合があります。
「スマホとのセット割で毎月1,100円安くなる」としても、その割引を受けるためにスマホ料金自体が高くなるなら、通信費全体では得にならない可能性があります。
光回線だけでなく、家族のスマホ料金まで含めた総額を見るのが確実です。
光回線を選ぶ前に確認したいこと
最後に、僕が今回の比較で確認した項目をまとめます。
現在の通信速度
まずは今の速度を何度か測ります。
朝、夜、休日など、時間帯を変えて測ると傾向が分かりやすくなります。
実際の使い方
動画視聴、オンライン会議、ゲーム、動画制作、クラウドバックアップなど、家庭で行う通信を整理します。
1ギガと10ギガの総額
月額ではなく、工事費やキャッシュバックを含む一定期間の総額を出します。
割引終了後の料金
2年目や3年目以降にいくらになるかも確認します。
キャッシュバックの受け取り条件
申請時期、必要なオプション、受け取り方法を確認します。
10ギガ対応機器
10ギガを選ぶ場合は、ルーターやパソコン、LAN環境が対応しているかも確認します。
スマホ料金を含む通信費全体
最後にセット割を加え、家族全体の支払額で比較します。
まとめ:一番速い回線より、納得できる回線を選ぶ
光回線を調べ始めたとき、僕は1ギガと10ギガの速度差ばかりを気にしていました。
しかし、調べていくと、重要なのは最大速度だけではありませんでした。
- 今の速度で何に困っているのか
- 自分の使い方にどれだけの速度が必要か
- 一定期間で実際にいくら払うのか
- 割引終了後にいくらになるのか
- スマホを含めた通信費はいくらか
これらをまとめて考える必要があります。
僕の場合は、必要性だけなら1ギガ。
しかし、総額の差が小さかったため、今回は10ギガを選ぶ方向になりました。
これは、すべての人に10ギガをおすすめするという話ではありません。
1ギガとの料金差が大きいなら、動画やWeb閲覧が中心の家庭では、1ギガの方が合理的でしょう。
逆に、10ギガのキャンペーンが手厚く、総額が1ギガとほぼ変わらないなら、将来性も含めて選ぶ価値があります。
光回線は速いに越したことはありません。
でも、毎月支払う固定費は安いに越したこともありません。
回線を変える予定がない人も、現在の速度と契約料金を一度確認してみると、思わぬ選択肢が見つかるかもしれません。

こちらを予約しました。
うまくいくと良いのですが、どうなることやら・・・。

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