今まで数十個のワイヤレスイヤホンを試してきた僕が、2024年になって恥ずかしながら初めてApple AirPods Proを購入しました。
今さら感が半端ありませんが、今まで敢えて手を出さなかった僕だからできるレビューがあるはず!
この記事ではApple AirPods Proを使って気づいた優れたポイントを中心にレビューしていきます。
僕と同じようにApple純正であるAirPodsシリーズが、ずっと気になっていたのに手が出ていなかった人はぜひ最後までこの記事を読んでみて下さい。
このレビューで使用した製品はメーカーさんの提供ではなく、自前購入したものです。
目 次
Apple製品との親和性
なんと言ってもApple信者としてはApple製品との親和性でしょう。
僕も日常的にMac2台、iPad、iPhone、Apple Watchを使っているのでこの親和性にはとても期待しています。
すぐさま連携してアクティベート
コレコレ!Apple AirPods Proと言えば、「iPhoneとの親和性」ですよね。
開けるとすぐさまアクティベーションが始まるのは本当に感動でした。
あっという間に使い始めることができるのはやはり未来感が半端ないですね。
MacやiPhone/iPad端末間での切り替え
そして、Apple信者として嬉しいのがApple製品との親和性です。
僕はiPhone、iPad、会社用Mac、個人用Mac、Apple Watchと何台ものApple製品を使っていますので、当然AirPods Proを繋ぎ替えたい場面が多々あります。
そんな時、AirPods Proは今アクティブな端末に自動的に繋がってくれます。
▼Macで認識している状態
Macを開いていてiPhoneがスリープ状態ならば「Mac」に、Macを閉じていてiPhoneを開いていたら「iPhone」に、と自動的に接続する端末を選んで接続してくれます。
▼iPhoneに自動接続
この便利さは慣れるともう戻れませんね。
Apple信者にはとても嬉しい機能ですね。
充電状況の表示など
充電状況の表示もiPhoneの近くでAirPods Proの蓋を開くだけで表示されます。
こういう細かい機能がグッときますね。
Apple AirPods Proの操作性
Apple AirPods Proの操作性にも期待していました。
きっと心地よい操作感なのだろうな〜とかなり期待値が上がっています。
ステム部分をつまむ操作
本体から下へ伸びたAirPods Proの象徴的なデザインでもあるステムですが、最初はやや戸惑いましたが、すぐに慣れました。
ワンクリック、ダブルクリック、長押し、それぞれサウンドが鳴る事で手応えがあるので、ワイヤレスイヤホンにありがちな操作できているのか?といった不安はありませんでした。
ステム部分をなぞる
またステムをなぞる事でボリュームのコントロールもできますが、こちらも反応が良くてほぼ失敗することはありませんでした。
音声操作「Siri」
続いて音声操作ですが、Siriを呼び出して操作が行えます。
ただ、上手くいかない事も多くて、こちらは使い勝手が今ひとつで期待を下回ってしまいました。残念。
「走っている時」と「外で車の騒音などがある」と認識率が低い様です。
本体の装着感
Apple AirPods Proの装着感ですが、すごく良いですね。
イヤーチップが3種類ついていますが、自分に合ったサイズのモノを選べば装着感はさらにアップするはずです。
AirPods Proのイヤーチップを
— カーミー@Studio-Kamix(仮住まい中) (@StudioKamix) August 17, 2024
全部試してテストしてみました。
右耳はL、左耳はMがフィットします。
密閉状態がiPhoneで確認できるのが良いですね。
内蔵のマイクで耳の中の音を拾って
モニタリングしてくれているのが
目立たないけどスゴイ。
(゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。) pic.twitter.com/ahpY7iTSYu
AirPods Proには「イヤーチップの装着状態テスト」がありますので、全てのイヤーチップを着けて見てコレをやってみましょう。
自分に最も合ったイヤーチップが見つかります。
ちなみに僕は右耳が「Lサイズ」左耳が「Mサイズ」にするとテストで密閉状態が良く、つけ心地も良かったです。
ひょっとしたら僕の様に左右の耳で違うイヤーチップをつけた方が良い人は多いかもしれませんね。
サウンド品質・音質
肝心のApple AirPods Proのサウンド品質です。
これもさすがにバランスが良くて低音域・中音域・高音域がそれぞれしっかりと出ている印象です。
ワイヤレスイヤホンによっては低音域がボーボーと目立つ機種や、高音域が先行する機種、いわゆるドンシャリで中音域がイマイチのモノまで様々なものがありますが、AirPods Proはまさに「ど真ん中」といった感じで全ての音域がバランス良く聴こえます。
なので、あまり物足りない・・・と感じる事はないものの、この音域が突出しているという印象もありませんでした。
しかし、このニュートラルな感じはモニターイヤホン的にも優秀だなと思います。
あらゆる音がバランスよく聴こえて、埋もれている音が少ないのは聴いていて心地が良いです。
さらにiPhone側で自分の好みに調整する事もできる様なので、その辺もいじっていきたいと思います。
ノイキャン性能&会話検知機能
ノイキャン性能に関してはそれほど期待していませんでした。
しかし、実際に使ってみるとかなりかなり高品質のノイキャン性能であることが分かりました。
特に「外音取り込みモード」は外音の再現性が高いので外音取り込みをしている感じがほとんどしません。
「あれ?イヤホンを付けていないのではないか?」と焦って耳元を確認することが何度もありました。
Apple AirPods Proを装着したままで会話をしても全く問題なく、ごくごく自然に会話ができてつけてない時との差が分からないくらいです。
唯一、聞こえづらかったのは街中をランニングしながらの会話でした。走っている環境によって一緒に走っている相手の声を聞き取る事が出来ないケースがあったので、自分が動いていたり、相手が動いていたり、環境音が大きかったりすると会話は捕まえづらいのかもしれません。
しかし、外音取り込みモードの優秀さは今まで使ってきたどのワイヤレスイヤホンよりも優れていました。
おそらくApple社製のH2チップの成果なのでしょう。
H2チップの能力が最大限生かされている様に感じました。Apple社が自社製品用に設計している半導体は素晴らしい性能ですね。
空間オーディオ
はて?空間オーディオってどんなんやろな?
ということで試してみました。
実際に空間オーディオを作動さして音楽を聞いてみると、全体的に音に広がりが生まれて臨場感が上がる感じがありました。
また頭を動かすと、それに応じて音がゆらゆらと動くような感覚を得られるモードもあります。
これ自体は新しいテクノロジーでなかなか楽しいものでしたが、音源の本来の音が若干損われている感があり、個人的にはあまり好きになれませんでした。
なので、電音を忠実に聞きたいと言う方には向いてない機能ですね。
ゲームや映画など、臨場感 や没入感が必要な場合は活躍してくれそうです。
まだまだ発展途上のテクノロジーだと思われますので、これからに期待したいですね。
環境適応&通話品質
airPods Proは外側にマイクが1個、 耳の内側にもマイクが1個、 そして 自分の声を拾うためのマイクが1個、合計3個のマイクは備わっています。
これらのマイクを使い分けて環境に合わせた音作りや会話の完治、通話の品質アップなどを行ってくれています。
確かに外音取り込みモードはとても自然で心地よく、誰かと会話をしていてもイヤホンをしているのを忘れる位快適です。
これはAirPods Proが環境を把握してコントロールしてくれているおかげでしょう。
驚くような素早い処理がイヤホン内で行われているはずですが、高性能のH2チップがそれを感じさせずに処理をしてくれているようです。
airPods Proの小さい本体の中に最先端のテクノロジーが詰め込まれているのは伺えます。
また使っていて気づきにくいのですが、マイクの性能も上がっているため、通話相手には非常にクリアな音声が届けられているようです。
第一世代のAirPods Proと比較すると、その音声品質は飛躍的に上がっていて、進化の跡が伺います。 Hey Siri LINE開いて
ケースの性能
ケースについてのレビューですが、総合的に満足の行くものでした。
まず、ケース本体重量が50.8gですが、なんと言っても持った感じがしっくりきます。
50gという重さとコンパクトさが絶妙で、小さいのにしっかりと詰まった感があって心地よいんですよね。
バッテリー容量も523mAhと余裕があるので5回くらいはイヤホン本体を充電できそうです。
スピーカーを搭載して充電開始時には音が鳴るのも良いですね。
ランニング利用
毎日の日課であるランニング時に使用してみました。
Apple AirPods Proはカナル型(耳に突っ込むタイプ)なのでランニングにはイマイチかな?と思っていましたが、ぜんぜん大丈夫でした。
夏場は特にですが、汗や雨でどうしてもイヤホン本体が濡れてしまいます。しかしApple AirPods Proは耐汗・耐水性能が「IP54」という性能です。(ケースも含む)
IPX4は「あらゆる方向からの飛沫によって危機が影響を受けない」というレベルです。IP等級はIPX8が最高なのでIPX4は真ん中くらいの性能ですね。
ランニングで汗がダラダラで耳の中水没状態・・・みたいな状態は良くないので気をつけましょう。
正直、耐水性能はもっとがんばってもらいたいですが、精密機器なのでなかなかむずかしいですよね。
ちなみに、Apple AirPodsシリーズではAirPodsは耐水性能はありません。(なので僕もパスしました。)
購入する時には注意して選びましょう。
▼参考記事
防水/防塵規格「IPXとは?」〜初心者にも分かる!簡単な覚え方!ライティング(音声入力)利用
最近は音声入力をする機会が増えてきました。
AirPods Proは「会話検知機能」が備わっているので音声入力面でも、かなり活躍するのではないか?と期待して使ってみました。
室内での音声入力
静かな室内では、かなり快適に入力できました。全く問題ないですね。
外でも使ってみましたが、静かな場所であれば問題なく入力できました。
会話検知機能があるので、しゃべると声をしっかりと拾ってくれているようです。
しばらく音声入力をしてみましたが、静かなところでの精度は98%程度で間違いは少なく、慣れるとキーボードよりも早く入力することができます。
ウォーキングしながら音声入力
ウォーキングの際に音声入力しながら使ってみました。
あまり大きな声だと恥ずかしいので、ごくごく小声での入力を試みました。
結果的には、車通りの少ない静かな住宅街とかであれば十分快適に音声入力が可能です。
精度も変わらず安定していました。
ランニングしながらの音声入力
さらに走りながら試してみました。
すると今度は精度がかなり落ちて50%位になりました。走りながらはさすがに無理があるようです。
また車の往来が多いところでも試してみました。
近くを車が行き来すると、途端に精度が落ちます。
こちらも50%位の精度になりますので使えないですね。
Apple AirPods Proでの音声入力まとめ
基本的に静かな場所であれば、外であれかなり高い精度での音声入力が可能です。
そして、走りながらや車の騒音がある場所での音声入力はできないと思っておいた方がいいですね。
しかし、AirPods Proを使う事であらゆる場所での音声入力の可能性は広がります。
会話検知機能とマイクの性能の高さは圧倒的に音声入力の精度を上げてくれています。
音声入力の相棒として、AirPods Proは間違いなく活躍してくれるでしょう。
iOSの音声入力機能はiOS16から大きなアップデートを経て大きく進化しています。
それはもはやキーボードを打つのが前時代的に感じるくらいの進化ですので、まだ使っていない方は是非使ってみて下さい。
この機能はAirPods Proを使うことでさらに便利&快適になります。
▼詳しくは以下のブログ記事でも紹介しています。
iPhone(iOS16)の音声入力が劇的変化!!キーボードはもはや要らなくなる時代到来?「探す」機能
airPods Proは 探す機能が搭載されています。
ケースは当然なのですが、左右の本体にも探す機能が搭載されています。
つまり本体 を片方だけなくした場合でも探すことができます。
iPhoneの探す機能を使って音を鳴らしたり、場所を特定したりすることが可能となってます。
左右の本体とケースがバラバラになっている場合は、iPhoneの探すアプリで3つが表示されるようになります。
これはまさかの時のためにありがたい機能ですね
この機能は、AppleのU WB技術を 使っています。 つまりペースと左右の本体、それぞれにUMB機能 が搭載されていると言う事ですね。
airPods Proがそれなりの金額 であるのは、こういったテクノロジーが詰め込まれているせいでしょう。
そう考えると少し高めの価格設定も頷けますね。
まとめ
分かっていた事ですが、やはりAirPods Proの満足度は高いです。
実際にしばらく使っていて十分にその性能の高さを知ることができました。
Apple信者にとっては「5種の神器」となりますね。iPhone,iPad,Apple Watch,Mac,AirPods Proを触らない日々はありません。
僕の場合h、Apple AirPods Proはお仕事はもちろん、ランニング時のお供、エンタメ利用、音声入力利用、音楽鑑賞、通話用、とかなり多くの使い道があります。
これだけ使うともう手放せないツールになりそうですね、分かっていた事ではありますが・・・。
完全にApple中毒です(笑)
しかし、予想以上にAirPods ProとApple製品との親和性は素晴らしくて案の定手放せなくなりました。
特に複数間の端末を移動する時に瞬時に変わっていってくれるのは心地よいです。
あまりにも心地良すぎて、すぐに「当たり前の事!」になってしまったのですが、他の機種にはできない芸当なのでますますApple沼に溺れるしかなさそうです。
あきらめて、しばらくまたどっぷりとApple沼に浸かりたいと思います。